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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114

2008年 02月 05日 ( 1 )

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「The Producers(プロデューサーズ)」。東京国際フォーラム・ホールCにて、2月2日、18時半からの公演を見ました。
日本版の再演の初日です。
キャストは、
Max Bialystock:井ノ原快彦
Leo Bloom:長野博  
Ulla:彩輝なお
Franz Liebkind:桑野信義
Carmen Ghia:岡幸二郎  
Roger DeBris:藤木孝 
Hold Me-Touch Me:松金よね子


演出・振付リクリエイト:ビル・バーンズ


初演とあまり変化なし、ですね。あ、セリフ、といいますか、Hold Me-Touch Me関連のセリフはだいぶ初演とは違うような気がしますが、定かではありません。キャストが初演と同じなので、当たり前といえば当たり前ですが、全体的な印象は初演とあまり変わりませんでした。

歌が、もうちょっと上手だったらなあ・・・。プリンシパルは岡さん以外は歌がいまひとつ・・。あ、井ノ原さんはなかなか頑張っていました。
Max役の井ノ原さんとLeo役の長野さんの息が合っているのは良いですね。

Carmen Ghia役の岡幸二郎さんが傑作。初演の時も良かったですが、今回のほうが、なんだか一層強烈だったような気が。この役、似合いすぎ。そのうえ、歌声も素晴らしいですし。出番が多いとは言えないのが残念。Yessssss.....とか、なかなか引っ込まない手とか、どの国のプロダクションでも勿論ウケるネタですが、岡さん、特に良いです。ロジャーにかかって来た電話を叩き切るシーンのセリフとか、体の動きとか、もう似合いすぎ。
ところで、私、「ラ・カージュ」のAlbin役をぜひ岡さんで見てみたいんですが・・。今年の再演は市村さんなんですよね。昔見た市村さんのAlbinも良かったけど。たまには、新しい俳優さんが主演する舞台も見たいな。

劇中劇、「ヒトラーの春」のLead Tenor(映画版でJohn Barrowmanがやっていた役です)役の方、どなただったんでしょう?この方、とても良い声で目立ってました。アンサンブルのどなたかなのでしょうが、プログラムにアンサンブルの方たちの担当した役名がクレジットされていなくて、わかりません。

Ulla役の彩輝なおさん、きれいなので、ルックス的には似合っていましたが、歌があまり・・・。よく声が出ている部分(Now Ulla belt!の部分とか)もあるけれど、かなり不安定な部分もありますよね。安心して聞いていられない、というか・・。良い部分もあるけれども。

Roger DeBris役の藤木孝さん、「ヒトラーの春」の場面は良かった。よく動きますね~。ただ、歌が、というか、声が揺れるのが、ちょっと聞きづらくて・・。2年前に見た韓国版でこの役を演じた俳優さんが、歌・芝居とも良かったのを懐かしく思い出しながら、舞台を見ておりました。

Franz役の桑野信義さん・・。これは、どうしてこの人をこの役にキャスティングしたのか・・。もしくは、歌い方を少し変えていただくように演出や歌唱指導の方などが調整しなかったのか、が不思議でしかたありません。体型・ルックス的には、まあ、桑野さんも有りかなと思うんですが、歌い方が・・。ラッツ&スター時代のままっぽい、R&Bっぽい声の使い方をするので、全く役に合わないと思います。ナチスの残党がR&Bっぽく歌ってどうするんだ??

Max役の井ノ原快彦さん。この役って、本来中年の俳優さんが演じる役なので、こんな若い人が演じてどうするんだ??と初演の時に思ったんですが、この人、思いのほか健闘していたんですよね。今回も、なかなか頑張っていました。間もいいし、それほど違和感を感じさせずに見せていました。まあ、セリフを俳優の年齢に合わせて改変してあるわけではないので、ちょっと矛盾を感じる部分はちょこちょこあるんですけどね・・。そういう部分も含め、演じる、というよりは、この人の個性で見せてしまう、という感じだったように思います。
歌も音を外すことなどは無く、それなりに声量もありました。といっても、ちょっと歌詞が聞き取りにくい部分があったり、改善の余地がある歌い方ではありますが、ヘンなクセが無いので、好感を持てました。というわけで、井ノ原さんはなかなか健闘していましたが、舞台での「見せ方」、みたいなものも改善の余地がありますよね。We can do it!の「step one!.......step two!....」の部分などの盛り上げ方が、やはりBWや韓国でこの役を演じていたベテラン俳優さんなどに比べると、ちょっと不足気味、かな。

Leo役の長野博さん。「青い布」「コート掛けにぶら下がる」シーンなどは、上手ですね。笑えます。ですが・・。歌が弱いですね・・。不安定です。レオ役の見せ場のI wanna be a producer、このナンバーはしっかり歌ってもらいたいところですが、出だし部分で音がちょっと外れてしまっていました。また、「I wanna be a producer~」という歌詞(「なりたいのはプロデューサー~)と歌っていたのだと思うが・・)の部分の、低い音の部分の声量ががくっと落ちちゃったりしていました。プロデューサーの「プロ」が落ちちゃうんですよね。これは気になりました。
あと、かわいらしいですけれど、情けない感じがあまり出ていないかな。‘会計士‘っぽい冴えない感じがもう少し出ているほうが面白いように思います。韓国版でこの役をやっていたキム・ダヒョンさん、かなりの美形ですが、七三っぽいヘアスタイルと体にあまり合わないスーツ姿で、冴えない会計士に化けていて、なかなか面白かったんですよね。なんで、日本版のレオがヘアスタイルなどでダサさを演出していないのが、ちょっと惜しく感じました。

まあ、あくまで「井ノ原君と長野君の『プロデューサーズ』」、なのかな。いろいろ言うだけ野暮か。
by saffy114 | 2008-02-05 21:40 | Japanese Musicals | Comments(4)