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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114

2007年 09月 08日 ( 1 )

THE LAST FIVE YEARS

「ラスト・ファイヴ・イヤーズ(THE LAST 5 YEARS)」。東京グローブ座 にて、9/8、18時からの公演を見ました。
キャストは、
ジェイミー:山本 耕史
キャサリン:井手麻理子

台本・作詞・作曲: ジェイソン・ロバート・ブラウン
演出:鈴木勝秀
訳詞:高橋亜子


DVD(初演)版よりは良かったと思う。( DVD版があまりに酷いとも言えるが・・)
キャシー役、今回の井手さんのほうが、前回の方よりはずっと歌えている。そしてキャシーの衣装も前回より改善していると言えなくもない。
だが、特にキャシーに関しては、彼女を一体どういうキャラクターとして捉えた演出なんだろうか?と思ってしまった。
今回も、箒が登場。なんで箒??これ、謎なんですけど。
あと、最後のほうのシーンで、背景に登場する薔薇は一体何なんだ?

山本 耕史さんは、上手く歌いますよね。ややこもり気味の発声は、もしかしたら好みが分かれるかもしれませんが、聞かせどころをきちんと聞かせてくれる、というか、曲のノリを生かして、かつ、きっちりと歌ってくれるように思います。今回はThe Schmuel songで、Schmuelの部分をオペラチックな発声で歌って見せていた。上手でしたよ。
前半のナンバーより、後半のIf I didn't believe in you, Nobody needs to knowあたりのナンバーのほうが光っていたように思う。ただ歌っているだけじゃなくて、ちゃんとドラマが見えるというか。

キャシー役の井手麻理子さん、初演の方よりはずっと歌は上手だったし、演技も頑張っているんだろうな、努力しているんだろうな、というのは伝わるんだが、イマイチだった。歌、音程もきっちり取れているし、声も出ているんだけど、なにかアピールに欠ける。声に艶がないというか・・。それから、ミュージカルの「歌」としての表現がまだあまり出来ていないように思う。なんだか、歌詞が素通りしていくような感じなんですよね。歌詞の翻訳の問題などもあるのでしょうが・・。
演技はかなり難あり。でも、前回の人よりは良いと思います。だが、I'm a part of that,a summer in Ohio,Audition Sequenceは、コミカルな感じを出そうとしていたのだろうが、非常にイタい演技でした。寒かったです。ううう。ただ、これは役者さんだけでなく、演出の問題でもあるように思います。本業は歌手で、今回は初舞台の人ですもんね。特にI'm a part of thatは、なんとも見ているのがキツいシーンでした。なんで箒??なぜひたすらコメディータッチな歌い方・動きなのかな?このナンバー、途中で転調がありますし、後半曲調がゆっくりになりますよね。それって、その後(というかこの場合は時間を逆にたどるから、曲順はその前、ですね)のナンバーへの伏線?みたいな不穏さも滲ませるナンバーなのかもと思うんだけど。小説の世界に没頭して自分を含め他のことに目がいかないジェイミーの様子を愛情をもって見ているんだろうが、そこに不安とか不満が忍び込みかけてきている、という感じなんじゃないかと。
この舞台だと、このナンバーは、箒を振り回しながら、安っぽいコメディータッチで歌われちゃうんで、ものすごい違和感がありました。
それに、NYで俳優になろうと苦闘している若い人が、箒で掃除をするような住環境に住むんかいな、という素朴な疑問も・・。(これ、初演の時もいろんな方が感想に書いてますけど、確かに私も???でした。)

キャシーのキャラクターが浮き立ってこないんですよね。どういうキャラクターとして描こうとしたんだろう?

今回、隣の若い女の子が居眠りしていました。確かに、ちょっと単調に感じちゃう場面も多いんですよね。それでも、ジェイミーの場面は、歌のノリみたいなもので観客の注意を集中させることが出来ていたんだと思うが・・。

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by saffy114 | 2007-09-08 23:59 | Japanese Musicals | Comments(0)