WICKED DIE HEXEN VON OZ (Stuttgart,Germany) 1
2008年 06月 06日
5月20日、ドイツのシュツットガルトのPALLADIUM THEATER Stuttgartにて、18時30分からの公演を見ました。
キャストは、
Elphaba:Willemijn Verkaik
Glinda:Lucy Scherer
Fiyero: Mark Seibert
Der Zauberer von Oz: Carlo Lauber
Madame Akaber:Barbara Raunegger
Nessarose:Nicole Radeschnig
Moq:Stefan Stara
Dr. Dillamonth:Michael Günther
German Lyrics Adaptation: Michael Kunze
Germa Book Translation:Ruth Deny
クンツェ氏、翻訳でも大活躍ですね。
BW,日本、ロンドンに続き、ドイツ版も見てきました。この4つのプロダクションを比較すると、日本以外は印象が似ています。ドイツ版、米英の英語版の印象とおおよそ似ていますが、英語版以上に笑える要素を強調しているような気もします。昨年見たハンブルグのLKやMamma Miaの劇場も大きかったですが、このPALLADIUM THEATERも大きいです。舞台の広さ、客席のキャパはおそらくBWのガーシュウィン劇場と同等もしくはそれ以上なのでは?
PALLADIUM THEATER,シュツットガルトの中心部からちょっと離れた場所、郊外にあります。Stuttgart HBFからU-bahnのU5(Leinfelden方面行き)かU6(Vaihingen方面行き)でMohringer Bahnhof駅まで行き、ここでU3(Plieningen方面行き)に乗り換えて、Salzacker(SI-Erlebnis-Centrum)駅で降ります。
HBFからMohringer Bahnhofに行く路線は、山を登っていくような部分もあり、一瞬だけですが、車窓から眼下に広がるシュツットガルトの町並みが見えた瞬間がありました。住宅地らしき地域を通過しつつ、Mohringer Bahnhofのいくつか手前の駅ぐらいから、のどか~な田園風景になります。ホントにこの先に劇場があるの??と疑いたくなるような雰囲気。乗り換えのMohringer Bahnhof、小さな駅です。日本のローカル線の駅みたい。で、ここから3駅でSalzacker(SI-Erlebnis-Centrum)駅。ここも小さい駅です。
で、SI-Erlebnis-Centrumという標識のあたりにある階段を上がっていくと、Blue man groupが公演中のApollo theaterにつながっている、飲食店などが入っている建物の裏口につづく小道があり、
この建物を通り抜けると、大通りがあり、その向こうにPALLADIUM THEATERがありました。
Stuttgart版を含め、演出・衣装などなど、日英米独ほぼ同じです。イギリス・日本は舞台が小さめですが、ドイツ版は舞台が広くて高いです。そのため、華やかな場面は、より華やかな印象が強いです。舞踏会のシーンだったか(あやふや・・)、舞台の廻りのセットにも緑色の明かりが点滅する場面がありましたが、かなり客席後方のほうの壁面まで緑色のライトが光っていて、綺麗でした。
客席数もかなりあると思いますが、ほぼ満席だったようです。
観客がどっと笑う場面は、米英とドイツ、ほぼ同じでした。英語から日本語への翻訳の場合、どうしてもかなりニュアンスが変わってしましますが、ドイツ語への翻訳の場合は、英語のニュアンスを残しやすいのかな。
歌は皆さん順当に上手でしたが、うわあ~、この人凄い!!と唸ってしまうような飛びぬけて優れた歌唱力の持ち主はいませんでした。あ、でも、十分上手ですけど。
芝居も同様。普通に上手でした。が、私がドイツ語がわからないからなのかもしれませんが、主役二人の友情やら何やらの感情の絡みや流れは、英語版・日本語版のほうが生き生きしていたような印象もあります。エルファバとフィエロのラブシーンも日本の濱田・李の組み合わせのほうが濃厚ですね。
ただ、英語版で観客が笑っていた場面は、英米以上に観客の反応が良く、大きな笑い声が起きていた。笑わせどころを強調して演じているような気がします。
ドイツ版、マダム・モリブルがMadame Akaber、BoqはMoqに役名が変更されています。何故なのでしょうか?? Ich will wissen(←ドイツ語として正しいかは不明)!
~続く~