nine<나인> 韓国版 (2)
2008年 02月 14日
Overture Delle Donne のシーンでは、Luisaだけ女性たちのコーラスに加わらずに一人舞台の向かって右にたたずんでいました。Leveaux版だと、どうでしたっけ?記憶がありませんが、劇の最初のほうは、なんとなく妻のルイザも女性たちのなかのone of themっぽい扱いだったような気がするんですが・・。どうだったんだろう??
それから、Leveaux版はアンサンブル的な役の女優さんたちもそれそれにテイストが違う衣装を着ていて、16人それそれがそれぞれの個性を発揮している感じだったように思うのですが、David Swan版は6名のアンサンブルの女性たちは似通ったテイストの衣装を着ていて、「6名まとめて『その他大勢』」感が強かったです。
さて、女性キャスト陣について。
Liliane La Fleur役の문희경さん。
ただ、Folies Bergeresの後半のLilianeとGuidoのダンスシークエンスは、いまひとつですね。頑張っているのでしょうが、 やはりチタ・リベラや大浦みずきさんのようにはいかず・・。ダンスが上手ではありませんでした。練習の跡は非常に良く窺えて、相当努力なさったのだろうとは思います。なので、なんだこりゃ~、などと腹が立つことなどは無いのですが・・。このタンゴ風のダンスがばしっと決まれば、もっとかっこよかったんですけどね・・。
舞台を見ながら、こういう役にはやっぱり宝塚の人がいいんだろうな~、などと考えておりました。
Carla役の정선아<チョン・ソナ>さん。この人も、歌、とても良かったです。裏声での高音も、とてもキレイに出ますね。そして、セクシーなのでカーラ役は似合います。ちょっと若すぎるかな~、という気もしますが。衣装やヘアスタイルは、Leveaux版のほうがいいですね。
チョン・ソナさん、マリリン・モンロー風?のブロンドのウィッグだったんです。まあ、カーラの役割を表す「記号」としてはわかりやすくてよいかもしれませんが、彼女本来の美しさ・セクシーさはやや損なわれてしまうような・・。
A Call From the Vatican、Leveaux版とほぼ同一だったように思います。舞台天井から降りてきます。ただ、Leveaux版は、Carlaが逆さ吊りの状態で登場だったか退場だったかしていた(退場でしたっけ?)記憶があるのですが、韓国版は「逆さ」はナシでした。どうせなら、「逆さ」もやってくれればよかったのにな~。
「Simple」も良かったですよ。歌詞をどう訳しているか、一生懸命聞き取ろうとしましたが、あまりわかりませんでした。このナンバー、日本版はあまり翻訳があまり上手くできていなかったように思うので、韓国版はどう訳したのかな~、と気になっていたんです。
おそらく、「複雑じゃない」という単語、「温かい指先」「誰でもわかっているのに、しかしあなたは・・・知らない」というようなフレーズがあったように思いますが・・。一番知りたかった「simple as a tree..」あたりをどう処理したかがわからなかった。日本版、「シンプルだわ、木。」なんて訳詞になってまして、ちょっとずっこけちゃったんですけど、韓国版はどうしていたんでしょう。Sweeney ToddやAltarBoyzと同じ박천휘さんという方が翻訳担当でいらしたので、このへん、上手く処理しているんじゃないかな~と思って一生懸命耳をそばだてて聞いていたのですが、わかりませんでした~。この役は趣の違うソロが2曲あって、もともと儲け役だと思いますが、チョン・ソナさん、好演していたと思います。あ、ソナさん、背中のタトゥーがかなり目だっていましたね。
~続く~