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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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なかなか無いことなので・・・。

私、お隣の国のミュージカル雑誌の記事のネタになりました。
まあ、メールでのアンケートに日本語・韓国語併記で返答したら、それが記事中に引用されていた、というだけなんですけども。自分の回答のうち、ちょっと意外な部分が引用されていました。

外国の雑誌のネタになるなんて、なかなか無いことなので、記念に(?)自分のことが言及されている部分を中心に翻訳してみました。(他の部分は、皆さんそれぞれ事情があると思われますし、省略しますね!この記事自体がマズいようでしたら、お知らせ下さいませ。)

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『日本のミュージカルマニア 韓国ミュージカルを語る』

2004年と2005年、ミュージカルが大衆的影響力を本格的に発揮し始めたそのころ、韓国ミュージカルを代表するメガヒット作は「ジキルとハイド」と「ヘドウィグ」だった。二つの作品は成り立ち・性質が全く異なるが、一つにまとめて語ることができる幾つかの共通点が存在して、そのうちの一つが玄界灘を渡って来る、熱心な日本人観客たちが存在したということだった。

<韓流でなく、韓国ミュージカル>
~省略~

<’リンゴとオレンジ’のような韓日ミュージカル比較>
ドイツなどヨーロッパ大陸まで訪問して現地の作品を観劇している熱情的な(注:←笑)ミュージカルマニア▲さんの場合は、韓国ミュージカルの舞台で、日本に劣らず多様な作品が上演されていることを知ったために関心を持つようになった。「2005年の秋、韓国に観光で行った時、ミュージカル「ピピン」のポスターを見かけました。「ピピン」はブロードウェイでも日本でも公演があまり無い作品なので、韓国で見なければ、と考えました。その前に「RENT」の韓国版OSTを聞いて、この国のミュージカル水準は低くないのでは、と推測していたので、ためらいなく選択することができました。」彼女もまた、歌がこころもとない俳優がいない、ということが韓国ミュージカルの最も大きい魅力だ、と語った。演出家たちが伝統的な方式で劇を制作するので、過度の実験がなく、失敗する確率が低いこともまた、▲さんが韓国ミュージカルを好む理由だ。(注:←この部分は、私の回答を若干”意訳”なさったようです)
反面、他の日本人観客たちと同様に、韓国俳優たちの最大の弱点は”ダンス”だと追加した。ダンスは言語と関係なく正確にレベルを把握できる要素だという点で、特に耳を傾けることが出来る指摘である。
韓国特有のミュージカル文化も、彼女が興味を惹かれる点だ。「日本と違い、公演の前後に劇場で観客たちが集まって、言葉を交わす場面をしばしば見ました。一方、日本では、宝塚などを除けば、”단 관”(注:おおよそ「団体鑑賞」の略の「団・鑑」というような単語です)文化というものはありません。(←注:韓国の場合、出演俳優のファンたちが、団体でまとまって客席の1画《えてしてわりと良席》を占めていることがしばしばあります。日本の場合、特定の日に俳優さんのファンが大集合して客席の1画を占める、という風景は私は見たことがないし、ファンクラブで販売した席がある場合でも、一箇所に固めずにある程度ばらばらにしているように見えるので、こう答えました。)日本のミュージカル観客は、大部分20代後半以降の女性なので、韓国は年齢層が低く、男性観客の比率も相対的に高いようですね。制作者が観客の声に直ちに反応する点も印象的でした。」
▲さんは辞書の助けを借りて「The Musical」の記事を翻訳することが可能な程度の韓国語を学習しているので、海外ライセンス作品の韓国版と日本版の翻訳がどのように異なるか比較してみる楽しみも享受している。
舞台上での気迫、情熱が観客へあますところなく伝わる公演、まあ悪くないようだという程度ではなく、完全に圧倒されるような公演を見せることができる点が、彼女らが語る韓国ミュージカルの固有の魅力だ。日本のミュージカルファンたちは、韓国には20・30代の若い俳優たちの中にも実力とカリスマが備わっているスターたちが溢れていることを特にうらやましがる。日本ミュージカル界の看板スターたちは40・50代の俳優で、年齢層が下がるほど良い俳優を探してみることが難しいとのことだ。しかし、これは韓国ミュージカル界の弱点でもある。ブロードウェイはもちろん、日本に比較してもミュージカルの歴史が顕著に短いので、重厚感を持つ中堅俳優が不足していることだ。短い時間に急成長した韓国ミュージカル界の若い俳優たちには覇気とエネルギーが溢れているが、厳格な訓練課程を持つ日本の俳優たちは節制された様式美を持っている。

「地下鉄一号線」は90年代後半から、すでに日本人観客のために字幕を使用していた。「ナンタ」「ジャンプ」のようなノン・バーバル・パフォーマンスが韓国を訪れた外国人韓国客たちの必須コースになって久しい。しかしながら、「ミュージカル」を見る為に韓国を訪ねる彼らは、明らかに今までとは違う形の「外国人観客」である。ブロードウェイとウエストエンドを除外すれば、世界のどこもミュージカルの辺境の地ではあるが、日本は長い間、その辺境の中心であった。そのため、韓国ミュージカルに対する日本の観客の関心と賛辞は、韓流の思いがけない所得、新しい市場開拓の根拠程度に思われた。物腰が柔らかくて礼儀正しいが、自分が愛する一つのことに対して恐ろしいほどに深く入りこみ、努力を重ねることが日本人たちの外柔内剛(←注:この部分、よくわからず。原文は”외유내강”)だと言う。
いつのまにか、気勢が失われた「韓流」を信じて安易な企画で対処することが出来る彼らではないという意味だ。玄界灘を越えてきた、または我々が玄界灘を越えて行って出会った彼らは、「他人の視線」を通して韓国ミュージカルの現在を顧みさせてくれる大事な客だということを心に留めておかねばならない。
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いつものことですが、ちゃんと韓国語を習ったことがない人間の翻訳ですので、間違っている部分もかなりあると思います。

この記事中に「2005年の秋に韓国へ観光で・・」と書いてありますが、このときは、突然二日半の休みがとれることになって、香港に行こうとしたんですが、飛行機が満席でダメだったんですよねえ・・。で、他に二日半で行けるところなんて韓国ぐらいしか思いつかなかったので、ソウルにでも行ってみるかあ、という感じでソウルに行ったんです。
当時は、韓国語なんて「アンニョンなんとか」が「こんにちは」という意味らしい、ということ、電話で「よぼせよ」というらしいこと、文章をつなぐときに「~ニッカ~」と言うらしいこと、ぐらいしか知りませんでしたし、ハングルなんて難しそうでこんな文字絶対読めないや~、なんて思っていましたので、まさか2年後に自分が韓国の雑誌を読んでいるなんて、想像もしませんでした。
人生いろいろあるもんです。
by saffy114 | 2007-10-26 21:57 | Korean Musicals