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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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韓国版「Sweeney Todd<스위니 토드 >」 10月7日ソワレ(1)

韓国版「Sweeney Todd<스위니 토드 >」。
ソウルのLG아트센터 <LGアートセンター>にて、10月7日、18時半からの公演を見ました。
キャストは、
韓国版「Sweeney Todd<스위니 토드 >」 10月7日ソワレ(1)_f0048936_17331894.jpg

Sweeney Todd・・양준모<ヤン・ジュンモ>
Mrs.Lovett・・박해미<パク・ヘミ>
Anthony・・이동명<イ・ドンミョン>
Johanna・・유에스더<ユ エスト>
Tobias・・홍광호<ホン・ガンホ>
Judge Turpin・・김봉환<キム・ボンファン>
The Beadle・・박 완<パク・ワン>
Pirelli・・정현철<チョン・ヒョンチョル>
Beggar Woman・・임문희<イム・ムンフィ>

3回目の韓国版スウィーニー・トッドです。主役二人とアンソニー役が前回2回と違う俳優さんです。

演出が少し変わった?
オープニングで登場するのが、トビアスじゃなくて少年でした。1幕の裁判のシーンの被告を演じる子役の少年ですね。
それから、2幕のトッドが判事を殺害するシーンで、照明が赤になっていました。John Doyle版のような感じの照明ですね。John Doyle版と違い、他の殺害シーンは赤い照明ではありませんが。確か、前回見たときは判事の殺害シーンも赤い照明じゃなかったように思うんだけど。

今回は、マイクに雑音が入ったり、余計な音を拾っちゃったりした場面がありました。あらら。この製作会社は、マイク関連の故障が多いのかな??Thrill meのときも何回かやらかしていましたよね。あ~、でも、こういうのって、製作会社じゃなくて、劇場側のシステムの問題なの?私にはよくわかりませんけれど。
あと、アンサンブルさんがソロの部分で、1箇所ですが歌詞を飛ばしちゃった。確か、ピレリ殺害後のBallad of Sweeney Toddの場面。あらまあ・・。


Sweeney Toddのヤン・ジュンモさん。この人のToddも良いです。それぞれ、だいぶ印象の違うトッド像となっていますが、Todd役はダブルキャストのどちらで見てもハズレなしですね。ただ、ヤン・ジュンモさんは流刑でやつれた、というより流刑地で鍛えたのか?という感じの体格の良い、力強いトッドです。背負い投げとかしそう、というか。そしてジョンハンさん以上に若いトッドです。こんな感じです。
韓国版「Sweeney Todd<스위니 토드 >」 10月7日ソワレ(1)_f0048936_20521096.jpg

迫力ありますね。
歌、この人も凄く上手いです。オペラとかやってたんだろうなあ、という感じの、良く響くすばらしい声をお持ちです。ジョンハンさんより少し低めの歌声ですね。そして、ただ歌えるだけじゃなくて、ちゃんと芝居もできていました。ジョンハンさんと比較すると、直球勝負、という感じの演技かな。ストレートというか、熱いというか。ええと、先月の23日のジョンハンさんを見ていて、私が高校生だったころの市村正親さんを連想したんですね。初演のファントムとかM.butterflyなどのころの市村さんみたいな独特の陰のある迫力・凄みを感じたというか(16日は、まだその域には至っていなかった)。ヤン・ジュンモさんの場合は、それとはまた違う、熱い、さらに人間的なトッドですね。2幕で、Beggar Womanを「これ以上時間が無い!」と言って殺害するシーンなど、まだトッドに人間的な部分がかなり残っている感じの演技です。判事が近づいてきて、ほんとにやむを得ず殺害する感じ。2幕の「Johanna」、ヤン・ジュンモさんバージョンも良かった。切ない感じですね。
Beggar Womanがルーシーだったことに気づいたあたりの演技なども、とても良かったです。Toddの慟哭が実にダイレクトに観客に伝わっていたと思う。
My Friends、良かったです。どうしても、ジョンハンさんの場合、このシーンの最後の「at last my arm is complete again!」の直前の部分の、カミソリを持った腕がぶるぶる震えて・・というところで、私、ジキルとハイドを連想して雑念が入っちゃうんです。ジュンモさんの場合も同じ動作をしますが、この連想→雑念が入り込まずに見られました(笑)。ただ、後述しますが、このナンバー、パク・ヘミさんのMrs.Lovettの歌い方にやや問題ありだと思いました。
Epiphanyも良し。とにかく美声ですね・・。
ただ、より人間的な部分が残っている印象のトッドなので、「理容師の仮面をかぶった悪魔」という感じが少し薄いかな。あ、韓国版、「The demon barber of fleet street 」というフレーズを、「이발사 탈을 쓴 악마 <理容師の仮面をかぶった悪魔>」」と翻訳しています。日本版の「奴の店はfleet street !」よりは良いかも・・。
男装したジョアンナを殺そうとしてしまう部分、これはジョンハンさんのほうが恐ろしげです。Pretty woman、ヤン・ジュンモさんとても良かったが、声質、というか判事役のキム・ボンファンさんの声質との組み合わせのためでもあると思うが、このナンバーはやはりジョンハンさんバージョンのほうが、私は好きですね。ですが、この力強いトッドも良かったです。
あ、判事殺害のあたりの演技も良いですね。念願成就の暗い喜びにあふれる、という感じ。ヤン・ジュンモさんの場合は、殺害後のキスは無しのようでした。

ジュンモさんの、公演開幕前の時期のリハーサルらしき写真があったので、貼っておきます。
韓国版「Sweeney Todd<스위니 토드 >」 10月7日ソワレ(1)_f0048936_17354544.jpg

まだ27歳だそうですよ。写真だとなかなか貫禄ありますが、舞台だと確かに20代っぽい若さもありました。この方、ミュージカル版「冬のソナタ」の来日公演で精霊のリーダーとかいうよくわからん役(笑)で、ファントムか?という感じのみごとなマント捌きとダントツに目立つ美声を披露していたんで名前を一発で覚えたんです。もっと年齢が高い人なのかと思っていました。20代ですって。これからも要注目かな。

韓国版「Sweeney Todd<스위니 토드 >」 10月7日ソワレ(1)_f0048936_17355727.jpg

この写真は홍지민ホン・ジミンさんのMrs.Lovettですね。あああ、この組み合わせでも見てみたかったな~。日生劇場でやっていたら、来週見に行くのにな・・。
私が見た最後の公演のMrs.Lovettがやや不満足な出来だったのがちょっと残念。ホン・ジミンさんのMrs.Lovettで〆たかった・・。
という訳で、次はパク・ヘミさんのMrs.Lovettの感想から・・。

~続く~
by saffy114 | 2007-10-08 22:45 | Korean Musicals