Billy Elliot (Victoria Palace Theatre)
2007年 07月 10日
キャストは、
Billy/Layton Williams, Michael/Jonathan Bowyer, Debbie/Leyci Robyn Wightman、Mrs.Wilkinson/Jackie Clune, Dad/James Gaddas, Grandma/Ann Emery, Tony/Chris Lennon, Mr.Braithwaite/Alex Delamere
この作品は2005年の夏に一度見ているので、2回目の観劇でした。今回も良かったです。
主役のビリー役のLayton Williams君、アフリカ系の子でした。可愛らしい声で、お顔もかわいい。兄、父、祖母役が白人の俳優なので、ん、養子?みたいな印象が最初はありましたが、すぐに気にならなくなりました。ダンスも上手でした。ただ、バレエより、タップなどのほうが上手な様子。
この子、マイケルとのナンバー、「expressing yourself」の時、特に光り輝いていました。ビリー役もいいけれど、この子、マイケル役をやらせたら、とても良いかも。ただ、マイケル役にキャスティングするにはハンサムすぎか。
前回はLiam Mower君という、ロイヤル・バレエ・スクール在籍のかわらしい、ちょっといたいけな感じの白人の子がビリーを演じていまして、ややビリーにしちゃ可愛らしすぎの観があるも、とっても良かったんですが、今回のLayton Williams君のビリー、だいぶテイストの違う元気なビリーですが、やはり良かったです。electricity、良かったですよ。場内大拍手と歓声の嵐。ただ、この子、1幕の最後のAngry danceを終えた後や、electricityの後など、大拍手を受けた後に、ちょっと素の自分が出ちゃうみたい(笑)。凄くうれしそう、かつ、ちょっと得意げな表情が出ちゃうんです。でも、それはそれでかわいいですね。まだ12才だもんね。
Mrs.Wilkinson役のJackie Cluneさんは、以前見た時この役を演じていたHaydn Gwynneさんより歌唱力が若干劣る。(「Shine」の特に後半のほうなど、Haydn Gwynneさんの歌は本当に圧巻でした。)でも、雰囲気などはピッタリで、演技は良かった。
Michael役のJonty Bowyer君、ぽちゃぽちゃほっぺ君という感じのややまるっこい印象の子です。(Michael役の子はみんなそうか?)expressing yourself、なかなか良かったです。ただ、前回見た子(確かBrad Kavanagh君)が、この女装ばんざ~い!というナンバーを本当にお見事に歌って踊って、そして何より見事に演じていたので、それと比較すると、負けちゃうかな。Kavanagh君のマイケルは、ビリーへの愛・女装への愛に溢れていて(?)、ラストシーンでも、「Oy,Dancing boy!」という呼びかけに、Kavanagh君は子役なのにすごいな~と思うぐらい、万感の思いみたいなものを滲ませる演技をしていたけど、Bowyer君はそこまでは至らない感じ。
Grandma役のAnn Emeryさん、今回も良かったです。ボケぶりがすてき。死んだ旦那を思い出して歌う歌も傑作。
Dad役のJames Gaddasさん、怖い感じのおっさんという雰囲気。良かったです。ビリーの付き添いでロイヤル・バレエ学校のオーディションに行ったシーン、笑えました。居心地の悪さを見事に出していました、笑えるだけに、武骨な父の愛が感じられるんですよね。
Mr.BraithwaiteのAlex Delamereさん、バレエ教室のピアノ伴奏者にしてダンスの名(迷)手という役を静かに見事に演じてくれました。面白かった。
アンサンブルの子たちが、とっても良かった。バレエ教室のシーン、かなり下手なバレエ(spastic、とか)を踊って見せる役の子が数人いますが、見事な下手っぷり。
2幕の最初の「Merry Christmas,Maggie Thatcher」、ものすご~く盛り上がっていました。
Solidarityのシーンのステージングなども、やはりいいですよね。
成人男性アンサンブル、芸達者という感じです。この作品、アンコールがとても楽しいですよ!!