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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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Wicked 追記 (日本語訳に関して、などなど)

先日Wickedの四季版を見た時の感想の記事に、「BWやWE版だと、この作品、かなり笑いどころ満載だったのに、それらのシーンが日本版ではあんまり笑えるシーンになっていなかった。」と書いたんですが、そのへんについてと、そのほかにこの翻訳はどうよ?と思ったところ、ここは英語版を生かした翻訳にしてほしかったなあ・・と思ったところなどを、思いつくままに書いてみます。

・エメラルドシティに行くエルファバを見送りに来たグリンダが最近のフィエロに関して、「・・・recently He is thinking!Isn't it weird??」と(←おおよそこんな台詞だったと思う)言った直後にフィエロが登場し、エルファバに「・・・I´ve been thinking・・」と言うんですね。その時点でもう客席から笑いが漏れるんですが、で、それを聞いたエルファバが「Yes,I heard!」と返すんです。
BW版のエルファバは、ここでフィエロに向かって、(そっか~、『考えて』いるんだってね、よかったね~という感じで)two thumbs upと言うんでしょうか、両手の親指を立てて見せてました。ロンドン版はボソッと言う感じ。どちらも、かなり笑いをとりました。
このシーン、日本版では全然笑えるシーンになっていませんでしたね。

・グリンダの冒頭の「it’s good to see me, isn't it?」という台詞、英米版だとこの出だしで笑いをとるんです。グリンダのキャラを性格づけるためにも、ここは、おいおい、なんちゅうナルシストなんだ?!と思わず笑っちゃうような台詞であるべきだと私は思うんですけど・・。日本版って、「皆、私に会えてうれしいのね。」とゆっくりはっきりある意味淡々と四季調で言うんですよね。特に笑い所になっていない。まあ、これは、この日本語訳でもセリフの言い方次第で笑いがとれそうだから、笑いを取らない方針の演出で、故意にそうしたのかな?笑いをとる気なら、2004のTONY賞の授賞式のオープニングでChenowethがこの台詞をやって見せているし、やる気であれば、それほどコメディの才能がない人でも笑いをとる方向の演技が可能なような気がして。

・エルファバとネッサがシズにやって来たシーンで、マダム・モリブルがネッサに対して「traically beautiful」と言うと、エルファバが自分のことを「I'm beautifully tragic.」(←あれ?beautifully greenだったかな??自信ないです。でも、よく考えたらbeautifully tragicだったように思う)と返すんです。この自虐的な台詞もエルファバのウィットというか、皮肉なユーモアが示されていると思うんですが、日本版ってそのへんのウィットがあんまり上手く出せていませんでしたね。「きれいな緑です。」みたいな台詞だったような記憶があるんだけど・・。


・Dancing through lifeの中で、う~ん、うまく言えないが、グリンダとフィエロの間・ネッサとボックの間のやりとりから受ける印象が英語版と日本語版でだいぶ違うんですよね・・。
例えば、”we deserve each other”という表現がグリンダとフィエロの間と、ネッサがボックに対して、で使われているんですけど、グリンダとフィエロに関しては、気が合うとか惹かれあったから、というよりも、お互いperfectだし、恋愛市場の高位にいる存在だから、当然カップルになるべきだ、みたいな意味で、”deserve each other”という表現が使われているんだと思うんです。(あ、私の勘違いかもしれませんけど。)そういう意味で、「気が合いそうだわ」としちゃうと、登場人物間の感情のニュアンスが変わってしまうように思う。
ネッサがボックに対して使う部分は、日本版では「お似合い」という表現が出てきたように記憶しています。あと、「素敵な彼と・・」という表現もあったような。「素敵な彼と」、としちゃうと意味合いがずれちゃうような気が・・。なんというか、英語版のニュアンスだと、モテない同士お互いがふさわしい、みたいな意味合いがあるような感じを受けたんですよね。そんな2人がきっかけはどうあれ、出会ったのは千載一遇のチャンスよ!みたいなニュアンスがあったような。

・Dancing through lifeのフィエロのソロの部分、英語版だとフィエロが故意に浅薄に生きていることが表現されていますが、その部分のニュアンスは訳出されていなかったように思います。私が聞き逃しただけか??

・「Bronde.」が「お馬鹿。」なのは、これはまあ仕方ないか・・。でも、ここも日本版ではあまり笑いが起こっていませんでした。残念。

・フィエロ登場時に、無意識にグリンダがボックに触れながら話しているときの、Boqの「you touching me....」も、ロンドンだと結構ウケてたんだけど・・。

・No good deedの、「was I really seeking good or just seeking attention?」という部分って、キーフレーズだと思うんだけど、ここ、訳出されていませんね・・。


他にもあるんですけど、疲れたのでここで終了~。
あ、「for the first time, I feel wicked」が「今、私、幸せよ。」みたいなせりふになっていたんだけど・・。う~ん・・・。ちょっとこれは・・。
Commented by tomokot2 at 2007-07-10 10:23
私、saffyさんのブログを読んで予習してから四季版を観にいきました。実際、冒頭のグリンダの台詞の場面から戸惑いがあったので、うーん、これは翻訳と演出のせいだろうな~と思っていましたが、↑を読ませていたただいて納得しました。
BWで観た人は、ほとんどそのままをもってきた感じだけど、台詞なんとかならないのかな~って言ってました。私もところどころ、ちぐはぐなところは感じましたが、四季はミュージカルを日本のファミリー向けに楽しく作ることは上手だといえるのだろうな~と感じました。あまり矛盾を感じたりしなければ^^;楽しめる舞台づくりでした。
Commented by saffy114 at 2007-07-10 21:37
>台詞なんとかならないのかな~って言ってました。
私もそう思います。

ファミリー向けに演出した結果、あんな感じの翻訳と演出になったのかなあ?

>あまり矛盾を感じたりしなければ
確かにそうですね。かなり長編かつ複雑ともいえる構成の原作を脚色するにあたって、やや構成が甘くなっちゃった(とくに後半)感じの作りだから、そのへんが気になっちゃうと・・。


by saffy114 | 2007-07-09 23:26 | Japanese Musicals | Comments(2)