プレビュー期間を設定すべきなのでは。
2007年 03月 18日
でも、プレビュー期間って必要なんじゃないか、と思う公演に最近2つ連続して遭遇致しまして・・・。
日生劇場の「Tommy」,3/14のソワレは音響が非常に悪かったのですが、3/17のソワレは改善していました。3日で改善している、ということは機材etcハードの問題ではなく、「調整」が上手く出来たか否か、ということなのかなあ、と推測しました。私は技術的なことはよくわかりませんので、大間違いかもしれませんけども・・。
改善したのは良いことですが、逆に言えば初日までに十分な調整をしないまま幕を開けた、とも言えると思います。
いろいろ事情はあるのでしょう(「シカゴ」が3月4日千秋楽だったから、「Tommy」の初日まで1週間しかなかった、とか)。でも、金を払って見に行く観客にしてみれば、そんなことは関係ありません。1回しか見ない観客もいらっしゃるはず。
自衛の為に、1回しか見ない時はなるべく公演期間の後半を選ぶことにしている観客もいると思いますが、諸事情で初日近くの公演日を選択せざるを得ない観客だってたくさんいるでしょう。
3/14のソワレのような状況が3/17のソワレと同一料金の公演なのは、ちょっとおかしな話です。でも、「プレビュー期間」であったならば、まあしょうがないか、と思えるでしょう。
新宿「Face」での「Hedwig」も、プレビュー期間を設定すべきだったんじゃないのかなあ・・と思ったんですよね。開始2週目ぐらいの公演から音がよくなっていたような感じでしたし、俳優さんもなんだか1週目はヒールの高さに慣れていない??という感じの歩き方だったのがだいぶ翌週には変ってきていたし。何より、あの・・「Herr」を「ハー」って読んでしまっていたのは・・・、本公演でやっちまったのはかなり哀しい話だと私は思います。プレビューだったらまだ許容できるように思うんですが・・。(う~ん、でも、プレビューでもかなりヤバいかな・・。)
調整不十分なまま開幕する舞台の場合は、ぜひプレビュー期間を設定して欲しいです。
ブロードウェイやウエストエンドと違って、日本の場合は、一つの劇場で長期公演をする訳でもなく、準備期間が短いから、初日までに万全の状態にすることは無理、プレビューだとチケット価格を下げざるを得ず、それでは収益が低下するからプレビュー期間の設定は無理だっていうことなんでしょうが・・。
でも、日本と同じような形態(限られた公演期間)で上演する韓国の場合は、プレビュー期間の設定がある公演が多いですよね。だから、できないことじゃないんだと思うんだけど(たぶん)。
2007年の韓国版RENTはプレビュー期間がなくて、で、モリーン役の女優さんがインフルエンザで休演した為に初日にモリーンの登場シーンをカットして上演という失態があったが、公式HPの自由掲示板などに「プレビュー期間を作るべきだったんじゃないか?」というような内容の書き込みが結構ありましたね。まあ、これはプレビュー期間の有無とは関係ないような気もするが・・。
チケット価格が低ければ、多少「準備不足」感が漂う公演でもまあ許すけれど、同一料金なのは、納得がいかないなあ・・。