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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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TITANIC the musical

「Titanic(タイタニック) the musical」。東京国際フォーラムCホールにて、本日13時30分からの公演を見ました。
出演は、
キャプテン E・J・スミス:宝田明
ウィリアム・マードック:岡田浩暉
ハロルド・ブライト:鈴木綜馬
フレデリック・バレット:岡幸二郎
ウォーレス・ハートリー:浜畑賢吉
ヘンリー・エッチズ:藤木孝
J・ブルース・イズメイ:大澄賢也
トーマス・アンドリュース:松岡充
ジム・ファレル:浦井健治
ケイト・マクガワン:紫吹淳
アリス・ビーン:森口博子
イジドー・ストラウス:光枝明彦
イーダ・ストラウス:諏訪マリー
エドガー・ビーン:青山明
演出は、グレン・ウォルフォード(Glen Walford)。

う~ん・・・。
周囲の客席では、涙を流している人も多かったから、きっと感動した観客も多いんだろうと思うんですけど、私はあまり高い評価を下せない公演でした。

この作品、セットが見ものだけど、それ以外はあんまりぱっとしない作品だなあ、と昔BWで見た時に思ったような憶えがあります。そう悪くはないけれど、良いとも言えず、みたいな。で、あんまり舞台の詳細が記憶に残っていないんです。
今回の日本版、セット、単純なセットなんですよねえ・・。沈没するシーンで、デッキのセットが傾斜しますが、仕掛けはそれぐらい。
そして、曲。きれいではありますが、ちょっと単調気味なんですよね(特に1幕)。その上、演出もあまり人々の動きなどに工夫が見られず、ちょっと単調に思えました。

今日の舞台では、ハロルド・ブライト役の鈴木綜馬さんが一番よかった。多いとは言えない出番だけど(まあ、どの役も出番が少ないのは同じですが)、その中でキャラクターを良く表現されていらっしゃいました。歌は相変わらずお見事ですね。
ちなみに、私が初めて見たミュージカルが西新宿のCATSなんですが、その時、スキンブルをやっていたのが芥川さん=鈴木綜馬さんだったんです。あのスキンブル、20年以上前の舞台ですが、まだ記憶に残っています。

CATSつながりで、イジドー・ストラウスの光枝明彦さん。光枝さんも相変わらずの見事な歌声でした。

ボイラー係のバレット役の岡幸二郎さんも、歌はすばらしいですね。でも、声質・雰囲気がボイラー係って感じじゃないなあ・・。誰がこの役にキャスティングしたのかしら・・。別の役のほうが、もっともっと生きるような気がしますけども・・。

設計士のアンドリュース役の松岡充さん、あの~、すいません、あのヘアスタイルのコンセプトは何なのでしょうか?1912年の船舶の設計士のヘアスタイルにしちゃ変だし、現代の人間にしても妙だし・・・。歌、ところどころ「ラ」行などがJーPOP風でしたが、ミュージカル向けの歌唱をすべくかなり努力なさっているご様子で、これは評価できることだと思います。でも、やっぱり、芝居がイマイチ。身振りなどが・・・、なんか大仰すぎて、ちょっと笑っちゃった部分などもありました(ファンの方、すいません)。この役、オープニングのナンバーを歌いますし、もう少し演じなれている方がやるべき役なんじゃないですかねえ?でも、声自体はなかなか良いから、この人の体型、ルックス、歌い方、声質にあった役だったら良かったかもしれませんね。

アリス・ビーン役の森口博子さん、1st Class Roaterなどは良いが、折角のアリスのソロのI have dancedがイマイチ。なぜ??
エドガー・ビーン役の青山明さんは好演。良かったです。

ケイト・マクガワン役の紫吹淳さん、歌がもう一歩ですねえ・・。あと、申し訳ないけど、この役にしては少し若さが足りないような・・。相手役さんとの対比でそう見えてしまうだけかもしれませんが。セリフ廻しも微妙だったような・・。4月のThoroughly Modern Millieって、この方が主演なんですよね?そうなんだ・・。(私、「Seeet Charity」を見ている時、チャリティー役の女の子、ミリー役だったら似合うかも、と思っていたんで・・)

という訳で、素晴らしい歌を聞かせてくれる出演者もいらっしゃいますが、微妙な方もいらっしゃり、悪くはないのですが、絶賛する訳にはいかない、と言う感じの公演でした。チケット代がことさらに高価格だったことを考えると、複雑な気分です。
パンフ2000円というのも、高いですね。でも、もっと内容スカスカで1500円ぐらいの場合もあるから、しょうがないのかなあ。このパンフ、史実なども紹介していらっしゃいますもんね。その手間賃ということか・・。

ところで、なぜこの作品を今頃上演することにしたんでしょうね?それがとても不思議。「泣ける」映画、小説などがブームになっていたからなのかなあ・・。
by saffy114 | 2007-01-31 22:17 | Japanese Musicals