人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

DOCTOR ZHIVAGO<닥터 지바고> 1

「닥터 지바고(DOCTOR ZHIVAGO)」。
ソウルの샤롯데씨어터(シャーロッテシアター)にて、5月2日20時からの公演を見ました。

キャストは、
Dr. Yuri Andreyevich Zhivago(유리 지바고):홍광호(ホン・グァンホ)
Lara Antipova(라라):김지우(キム・ジウ)
Tonya Gromeko(토냐):최현주(チェ・ヒョンジュ)
Pasha Antipov/"Strelnikov"(파샤):강필석(カン・ピルソク)
Victor Komarovsky(코마로브스키):서영주(ソ・ヨンジュ)さんだったのか、カバーの方だったのかわかりません!

Alexander "Sasha" Gromeko(알렉산더):김봉환(キム・ボンファン)
Anna Gromeko(안나 ):임선애(イム・ソネ)

演出:데스 맥어너프(Des McAnuff)
作曲:루시 사이먼(Lucy Simon)
台本:마이클 웰러(Michael Weller)
作詞:마이클 코리(Michael Korie)、에이미 포워스(Amy Powers)
振付:켈리 드바인
舞台デザイン:마이클 스콧 미쉘
衣装:안나 보르게시
照明:다미안 쿠퍼
音響:마이클 워터스
音楽スーパーバイザー:에릭 스턴
音楽監督:켈리 디커슨
協力演出:샤운 머피

映画版を見て予習した上で観劇しました。小説は未読です。
で。
う~む。
そう悪くは無いし、役者さんたちは歌えているし頑張っているのですが・・。
正直、作品としてはイマイチかな。
俳優さんらが上手いから、幕が下りた時の満足度はそれなりにありましたが、役者さんが上手くなかったら相当微妙~~~~な舞台になりそうです。

映画版はとても上手く作ってあるんだなあ~(感嘆)、というのが舞台版の一番の感想でした。
それから、小説版を読んでみたくなりました。このような感じであえて舞台化したのはなぜなのか、もしや小説版は映画版と違って舞台版のような筋書きなのかなあ??と不思議に思ったから、です・・。
あ、あと、映画版でなぜロシアの話なのに、オマー・シャリフを主演に起用したのかなあという疑問が解けた気がした。あの「目」が必要だったのかな~、なんて。


このミュージカル版、なんだか・・・余計な部分を引き延ばして無くてもいいようなソロナンバーを長々と作っちゃったと思えば、反対にもっと時間を割いて描くべきなんじゃないかと思われる事項や場面をさらっと駆け足していたり・・・で、ちぐはぐな作りだった気がします。映画版を見ていなければ、または小説版を読んだだけであれば、もしくは韓国語のセリフや歌詞が完全に聞き取れれば、また違う印象なのかもしれませんが・・。

余計なんじゃないの?長すぎじゃね?それはどうよ?と思った場面はですね・・。
・パーシャとラーラの結婚式の場面(私はピルソクさんのファンなので、わ~踊ってる踊ってる!と、そういう意味では楽しめましたが)。
・ジバゴのお子さんのサーシャのソロナンバー。このニセ子役のナンバーは不要ではないかと。せめて本物の子供が演じていれば、まあかわいいと目尻が下がってOKかもしれませんが、大人が演じているサーシャに長めのソロを歌わせるのは不要なような気がする。内容もある意味定番っぽいし・・。
・Strelnikov aka Pashaが、死刑になったと思ったら戻ってきてジバゴと遭遇!の場面。映画版みたいに、死んだそうだ・・・で終わった方がかっこいい気がするなあ。
・Pashaが初夜にラーラからコマロフスキーとの関係を聞かされて「ブルジョワ野郎!」と叫んで出ていくところ。なんか、これじゃパーシャ君が狭量な人っぽいような・・。映画版のように、顔をひきつらせつつも・・のほうがいいなあ。

逆に、なぜこれが無いんだ!?と思ったのは・・。
・コマロフスキーとラーラが関係を持つに至る部分。映画版程度には描いてくれないと・・・・。
父親を亡くした少女がシャンペンと音楽に幻惑されて・・・という感じではダメなんじゃないかな~。映画版の感じだと、思春期後半の少女が大人の世界、そして性的なことへの興味でコマロフスキーの誘惑に乗り関係を持ってしまうっていう雰囲気の描き方だったように感じたんですよね。パーシャと結婚するというラーラをコマロフスキーがレイプした時に、コマロフスキーがラーラに対して言ったセリフ、必ずしもコマロフスキーの屁理屈ではなく、一面の真実でもある、というか。
そういう面もある、人間らしいというか、心・本能に素直に行動するタイプの人だというのが描かれていたほうが、後のジバゴとラーラの関係がすっと理解できるというか納得できるような。

~続く~
by saffy114 | 2012-05-09 22:49 | Korean Musicals