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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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Thrill me〈쓰릴 미〉 정상윤<チョン・サンユン>×장현덕<チャン・ヒョンドク>3

나(私)の정상윤チョン・サンユンさん。결혼 축하해요!
それはともかく、やっぱり上手いっすね~。でも、演出や相手役との化学反応も影響しているのかなと思うのですが、09年のほうが印象的だったかな。09年のほうが、色々な場面で緻密かつユニークな演技をなさっていた気がします。仮釈委員会の場面と、事件の頃の演じ分けなども09年のほうが明確だったような気が。とは言っても、今年も上手かったですよ。あらためて、サンユンさん良い声だな~と感じました。声量もありますよね。今年は、公園でリチャードに捨てられる場面で、モノ凄~く印象に残る個性的な芝居をなさってました。あと、最後、仮釈放が決まって、リチャードの幻影を見るところの演技も印象的。

2009年と比べると、坊ちゃん坊ちゃんした感じがやや薄れて、熱いというか気の強さが増した印象の나でした。「彼」に対して感情をストレートにぶつける度合が増した感じ、かな。ヒョンドクさんRichardとのバランスでそう見えていたという面もあるかもしれませんが、サンユンさんNathanのほうがリチャードより強気かつ頭が廻りそうにも時々見えていた気がします。
今年も、時々サンユンさん、おぼっちゃまっぽいというかなんだか愛嬌があるというか可愛らしい表情をしていましたが、09年の時ほどはおぼっちゃま全開ではなかった感じ。ニーチェの著書のどこに火遊びの話が書いてあるっていうんだよ!?的なことをリチャードに言う場面、本をばらばらばらっとめくってリチャードの目の前に突き出しながら文句を言うという芝居をなさっていましたが、この場面の表情と動作が妙~に愛嬌があるというか笑えた。たしか、09年もサンユンさんは同じような演技をしていたように記憶していますが、今年も笑えた。
公園で、リチャードに地面に突き飛ばされたネイサンは、たしか絶叫しつつ何と地面(舞台の床板)を爪でギリギリギリと引っ掻いていました(驚)。うわ~。情念の世界。っつうか、これを毎回やっていたら爪が痛くなりそうですが、大丈夫ですか?
刑務所に入った時の私物を返すと言われて、30数年前の持ち物を思い返すところで、「彼と一緒に撮った写真。彼と一緒に、彼と一緒に・・・・。」と憑かれたような感じで言ってるとリチャードの「자기야・・」という声が聞こえてきて、ネイサンが자기だか자기야だかと口走りながら熱に浮かされたようにリチャードの姿を探す、というような演出でした。年取っても、相手がこの世を去ってもまだNathanはRichardに執着しているようです。

サンユンさんは、「オペラ座の怪人」のラウル役などの2枚目枠より、こういう癖のある役というか、解釈の可能性・選択肢が多い役で見るほうが面白いような気がするな。

という感じで、またまた見てしまったThrill me。俳優さん・組み合わせでだいぶ印象が変わるので、面白いですね。
by saffy114 | 2012-03-06 23:24 | Korean Musicals