American Idiot
2010年 12月 03日
NYの St. James Theatreにて、5月16日の19時からの回を見ました。
キャストは
Johnny:John Gallagher, Jr.
Will:Michael Esper
Tunny:Stark Sands
Heather:Libby Winters
Whatsername:Rebecca Naomi Jones
St. Jimmy:Tony Vincent
The Extraordinary Girl:Christina Sajous
観劇後、半年以上経過してしまった・・。なので、簡単に感想を記録。
独特の振付、ステージング、装置やモノの使い方はは面白くて気に入った。
曲もいいんだけど、ただ、既存の人気があるロック系ミュージカルに比べると、いわゆる「洋楽」系に興味があまりない「ミュージカル」好きの観客へのアピール度が低めかな、と感じた(曲が、です)。アメリカ人観客の場合はまた別なんでしょうが。
ストーリーは、な~んとなく既視感があるというか、どこかで似たような話を見たことがあるような・・・という感じで、内容的には、予想したよりも正直インパクトが少なかった。なんか話がMovin' Out系だな~と思いながら観劇。冒頭にTV画面に映し出されるアメリカの田舎だか郊外だかの風景だったか、スーパーとかコンビニだったかの断片的な映像に共感出来るか否かでも、話への入り込み方が違うのかも?と思った。
JohnnyのJohn Gallagher, Jr.君、こういう情けない系の役、似合うなあ・・・。WhatsernameのRebecca Naomi Jonesさんの歌も印象的。
"Extraordinary Girl"の場面のステージングが面白かった。"Favorite Son"だったかな、なんか歯を白くする歯磨きのCMとかに出てきそうなマッチョでハンサムなアフリカ系の役者さんが、CMモデル風(?)ににか~っと笑って登場する場面が、ウケた。あと、Johnnyをはじめダメダメ3人組が、「今日もシャワーを浴び忘れた。」と言うと周囲の観客が大ウケしていたのが印象的だった。
それより何より、この演目で一番印象的だったのはSt. Jimmy役のTony Vincentだった。NYに昼に到着し、その到着当日の夜の公演だったんで、時差ボケ気味でやや集中を欠いた状態での観劇だったんだが、"St. Jimmy"で彼が歌い出すと俄然、文字通り‘目が覚めた’。キャストのみなさん、みんな当然歌が上手いのですが、その中でもTony Vincent、明らかにひときわ目立つというか上手いというか華がある。あ~、大西洋の両側で仕事が長年あるってのは、やっぱり伊達じゃないんだなあ、さすがだなあ・・・感心。