빌리 엘리어트(Billy Elliot :KOREAN VERSION) 2
2010年 09月 28日
ただ、椅子が倒れなくても、二人のビリーの振付がシンクロした状態にはなっていなかったように思う。もちろん、動作の流れは同じです。ですが、細かい腕の位置とか手先の使い方などなどの体の使い方がシンクロしていなかったと思う。このへんまでぴったりシンクロさせてくれるともっとキレイな場面になると思うのですが・・・。
フライングに入ってからは問題ナシでしたが、前半の基本のバレエ動作っぽい部分はもうちょっと頑張って欲しいところです。ここが改善したら更に良し。
Michaelの김범준キム・ポムジュン君。
その点はちょっと物足りないといえば物足りないのですが、歌もダンスも上手いしexpressing yourselfの最後に袖にハケるときのポーズ・投げキスとかもやけに堂に入っていて、エンターテイナー!という感じが強いマイケルでした。楽しんで演じている感じですね。
Debbieの박예은パク・イェウンさん。英米のデビーとだいぶ雰囲気が違うような気はしますが、예은さんのデビー、笑えました。英米の子たちは、マセた感じの、超然とストレートなもの言いをする個性的な子という感じでDebbieを演じていたような気がしますが、韓国版のデビーはマセた感じはあまりなかった、かな。ずけずけとものを言うタイプかつフラストレーションが色々たまっていそうな独特のデビーでした(笑)。
この子、愛らしいお顔で、ぱっと見、いかにも可愛い子役、といった風情なんですが・・・・お顔に見合わぬ、ドスが効いた怒鳴り声が飛び出すのが面白かった。「엄마~」と呼んでもWilkinson先生がビリーと話していて答えないので、2回目に「엄마~っ!!」と叫んだ時の声が・・・凶悪で笑えました。しばしば、子犬が怒ったり相手を威嚇しようとしている際のような渋いしかめっ面でビリーを睨んでいましたが、その顔がまた笑えた。
韓国デビー、基本、ビリーには対決姿勢でいるようで(「私のこと好きなんじゃないの?」とか「××を見せてあげてもいいよ」とも言ってはいますが(笑))、上記の渋面で彼に対しつつ、キツい一言をぶちかましていることが多かったようです。ビリーが「うちのお母さんは亡くなったんで・・」というようなことを言ったら、マズい話題をふってしまったのをごまかす感じで、急にかわいこぶりっこっぽくにこっと若干人工的な笑顔を作りながら、可愛らしく이따봐~だったかな、「またね~❤」みたいなことを言いながら去る・・という場面の、この表情の変化なども上手くて、笑えました。
バレエ教室の女の子たち、みなさん「下手っぷリ」が上手くて面白かったです。ええと、2009年に見た米国版では、子役の女の子たち、自分は本当は上手く踊れるのよっ!!・・・というのを押し殺しきれていない感じで、「下手っぷリ」がロンドン版と比べると中途半端に見えたんです。その点、韓国版の子たちはきちんと、下手っぴに踊っていました。ポワントで踊っていた背が高めの女の子2名などは、ホントはかなり踊れる人なんだろうなという気配はしましたが、ちゃんとそのへんを押し殺して、田舎のバレエ教室の、才能のかけらもないけど楽しく踊っている生徒ちゃん・・・になっていたように思う。なかでも、トレイシーという役名だと思うのですが、始終何か食べているぽっちゃり型の女の子の役の彼女、いいですね~。先生に見つかって注意されて、渋々口の中のものを出しに行く時の憮然とした表情が子供っぽくなくて笑える(笑)。
~続く~