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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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Rebecca - A Manderley-ház asszonya 4

Maxim de WinterのBereczki Zoltánさん。
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ヨーロッパ美少年がその面影を残したまま年齢を重ねて、不惑の年代に突入しましたという感じ(??)のマキシムでした。でも、たぶんちょっと「老け役」を演じていて、俳優さん自身は本当はまだ若いのかな~と思いながら見ていましたが、ググったらやはりまだ30代半ばの人のようです。Zoltánさん、たぶんアイドル系か王子様系の役が多い(かった?)んだろうな~という感じの、ルックスに恵まれた方でしたが、歌・芝居も上手かったですよ。歌っている時に不思議な動きをしたり、ちょっと不思議な甲高い声を発したりする某国のマキシムもとても和めて楽しいですが(笑)、きちっと歌えて、芝居も上手くやってくれるMaximのほうがやっぱり良いかも。
Bereczki Zoltánさん、「苦悩!」の芝居がサマになって上手かったです。
Hilf Mir Durch Die NachtやGott, Warum? 、
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隠しきれぬ苦悩がいっぱいという感じで悩める元美少年のおじさまという雰囲気でしたが、2幕、ボート小屋で「わたし」にレベッカ失踪の経緯を告白するKein Lächeln War Je So Kalt(Úgy kísért e jégmosoly)、この場面がとても良かった!ゾルタンさん(この読み方で良いのかな??)の最大の見せ場ですが、歌も芝居もばっちりでした。苦悩と重圧におしつぶれて、すっかり憔悴してしまった感じでマキシムさんはボート小屋に佇み、「わたし」が「Du Liebst Sie Zu Sehr.」と声をかけると、マキシムが表情を変えて、レベッカが消えた夜の出来事を告白するKein Lächeln War Je So Kaltが始まりますが、この場面のマキシムさん、文字通り「悶え苦しんでいる」感じで歌ってました。
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最後、脱力して地面に座っていましたが、突如強い女に変身した「わたし」の言葉に、地面に座った状態で「わたし」を見上げて「Child in your eyes has gone.」と言ってたようです(そういう英語字幕が出ていたと思う)。このあたりから、脆弱な部分がある感じの旦那と強い奥さんという感じに、De Winter夫妻の印象が変わってしまいました。それまでは、年上の洗練された感じの旦那さんと、若い素朴な奥さんという感じだったんですけども。
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ただ、この後半の夫婦の雰囲気のほうが、このキャストの組み合わせの場合は(ってもう一組は見てませんけど)よりしっくり来ていたというかハマっていたような気も・・・。
Úgy kísért e jégmosolyを歌い終えると観客から大喝采で、ショーストップ状態でした。なかなか拍手が止まないので、Dóraさん、きっとどの時点で拍手に割り込んでセリフを言い始めるか、ちょっと困っちゃいそうですね(笑)。
Zoltánさんのマキシムは、繊細そうで我が強いタイプではなさそうに見えるので、このマキシムなら簡単にRebeccaにいいように利用されてしまいそうだのう・・・という感じでした。石丸さんあたりがマキシムを演じたら、ゾルタンさん版とちょっと雰囲気が似るかな??


Mrs. Van HopperのNáray Erikaさん。なんとなくホン・ジミンさんを連想させました。声量があって歌が上手く、豊満な体型で、陽性の豪快なキャラっぽいからかな。この役、観客にとってもウケてました。Mrs. Van Hopperのセリフに対して、お客さんたちが凄く反応していた。私の前にいたおぼさま二人、Mrs. Van Hopperが何か言うと、うふふふという感じで顔を見合わせて笑いあったりしていたなあ。Du Wirst Niemals Eine Lady、I'm An American Womanの後の拍手も大きかった。 Van Hopperさん、グランドホテルの場面で、ぎゃ~はははははっ!!という感じのけたたましい笑い声をしばしば発していた。あと、マキシムと「わたし」が結婚報告に来た時、最後爆笑しながら立ち去っていた・・・・(笑)。これ、「あなたにはマンダレイの女主人は無理よ!!」というようなセリフを発して立ち去る場面なんだと思いますが、そんなに爆笑しなくても・・・(笑)。そして、衣装とウィッグが日本のMrs. Van Hopperよりだいぶけばけばしかった気がします。
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演じていた女優さん、たぶんまだお若い方なんじゃないかなあ、と思ったのですが、この画像だとやっぱり若そう。

BenのPirgel Dávidさん。きれいな声の人でした。Sie's Fort (Nincs már... )、Ichに語りかけるあたりはきれいなメロディ展開なんだなあと気付いた。芝居も上手かったと思う。わざとらしさが無かった。
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ハンガリーのBenも、自分のことを話す時に一人称代名詞を使わずに、「Ben,$#%&.」と話していました。

BeatriceのNádasi Veronikaさん。声量があって上手かった。温厚で親しみやすい人っぽさが出ていて良かったと思う。で、この女優さんもも実際はまだ若い人なんじゃないかと思いましたが、たぶん正解?この女優さんは、ダンバース夫人役にもキャスティングされているようなので、この人が演じるダンバース夫人はどんな雰囲気だったのか気になります・・。でも、U/Sというわけでもなく二役兼任なんて、劇団四季みたいですね~。
旦那のジャイルズさんは、日本版ほどちょっと変わりもの系?という感じではなく、普通に気が良いおっさんと言う感じでした。
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Jack FawellのMészáros Árpád Zsoltさん。ちょっとたっぷりした体型(?)気味のFawellでした。いい具合に胡散臭かったです。
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ダブルキャストのお二人が何かのイベントでEine Hand Wäscht Die Andre Hand (Nem szól szám...)を歌っている映像を見つけたのですが・・・その衣装は・・・・。二人で相談したんでしょうかねえ??


Frank Crawley のFöldes Tamásさん。石川禅さんのフランクほどこまやかなる善人オーラは発していませんが、普通に良いおじさんと言う雰囲気でした。
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Ehrlichkeit Und Vertrauen(Szívjóság, tiszta érzés)、石川さんのほうが印象的だったかも。

その他。
この写真に写っている絵が、
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1幕の最後に「わたし」が仮装舞踏会で着用してマキシムを動揺させてしまうドレス
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の元ネタの絵なんですけど・・・。
この絵、なんかイマイチだった。このハンガリー版の舞台美術の人、「絵」のセンスは微妙かも・・・・?!。まあ、趣味の違いかもしれませんけどね。


最後の火事の場面は、日本版より迫力ありました。
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ホンモノの火も小さいですが使っていたように見えました。赤い照明とスモークと映像を中心に使っていたんだと思いますが、大階段の手すり沿いに小さめの火がばっと並んで点いていたように見えました。


という感じで、ハンガリー版「レベッカ」、面白かったです。演出も独特だし、役者さんが結構個性が強くて面白いかも。
帰国後ネットで検索すると、けっこうイベントやらテレビ特番の画像やらがひっかかって来ましたが、別キャストもテイストが違って面白そう!
特にMaxim,Mrs.Danversは別キャスト版にも興味あり。Szabó P.SzilveszterさんのほうがおじさまっぽいMaximになりそうですし、この画像の赤いドレスの人、Janza Kata さんだと思いますが、この人はシルビア・グラブさん系のダンバースっぽい気がするし。見てみたかったなあ・・・・。でも、もしやハンガリーも四季方式で、事前のキャスティングスケジュール発表はないのかな??
by saffy114 | 2010-07-09 23:47 | Hungarian musical