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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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Bloody Bloody Andrew Jackson  1

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「BLOODY BLOODY ANDREW JACKSON 」。
NYのPublic Theaterにて、5月19日、20時からの公演を見ました。
キャストは、
Andrew Jackson:Benjamin Walker
Van Buren:Lucas Near-Verbrugghe
Adams:Jeff Hiller
Calhoun:Michael Dunn
Rachel:Maria Elena Ramirez
The Storyteller:Colleen Werthmann
Elizabeth:Kate Cullen Roberts
Clay:Michael Crane
Red Eagle:Greg Hildreth
Monroe:Ben Steinfeld
Lyncoya:River Aguirre
Female Soloist:Emily Young
Male Soloist:James Barry

Written and directed by Alex Timbers
Music and lyrics by Michael Friedman
sets by Donyale Werle
costumes by Emily Rebholz
lighting by Justin Townsend
sound by Bart Fasbender
music director, Justin Levine
choreography by Danny Mefford


これ、凄く面白かったです。一応、第7代アメリカ合衆国大統領のアンドリュー・ジャクソンの伝記ミュージカル・・なんですけども、それが所謂emo rockといわれる系統の曲とsouthpark的なちょっとブラックかつアホでベタなギャグにのせて展開されます。主人公のアンドリュー・ジャクソンは、ロックバンドのメインボーカル風の、細~いジーンズにばっちりアイメイクが印象的な若い男の子で、ちょっと単純そうなイマドキの若干語彙が少ないティーンエイジャー風に話します(笑)。

おバカだあ~という感じのベタな笑いのとり方をする部分が多くて、単純に「笑える」という意味でも、もちろん非常に面白いでのすが、扱っている内容自体はなにげにかなり政治・社会的内容というか、真面目なんですね。それを、おバカな笑いといまどきっぽいロック系の曲にまぶして上手く見せちゃっている感じで、興味深いという意味でも面白かったです。私は最初のナンバーの“Populism, Yea, Yea!”、内容というか時々テキトーになる歌詞が笑えたんですが、振付がまた笑えて(笑)・・・これでがっちり心をつかまれてしまいました。
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特に前半のギャグのノリはサウスパーク的だったなあ。
冒頭のほうで、アンドリューの両親とちょうど居合わせた靴屋さん(でしたよね?)がばたばたとインディアンが放ったと思われる矢で射られて死んでしまう場面は、特にサウスパークっぽい(笑)。Oh My God They Killed Kenny!You Bastards!っていうあの決め台詞を連想してしまった。
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前半は、おバカ系のギャグがどんどん繰り出されるのですが、後半(大統領になった以降からかなあ)は少しおバカ度がトーンダウンしていた気がします。「作者の言いたいこと」を表現するほうに比重が高くなっていったぶん、アホバカ系のギャグの分量がちょっと前半に比べると減っていたような。面白いのは面白いんですけどね。

ベタでバカバカしい笑いのとり方をしているけれど、歌詞やセリフは作者さんインテリ君だなと思わせる部分が顔をのぞかせる部分がけっこうあるのが、またSouthParkっぽい気がしました。
スーザン・ソンタグの著作って、アメリカの方々(・・というかこういう作品を見に来る客層は、なのかな)は結構ちゃんと読んでるか、少なくともタイトルと内容ぐらいはなんとなく知ってたりするんですか??スーザン・ソンタグをネタにした歌詞の部分で、観客がどっと笑っていたんです。全く知らなかったら笑えないような気がしたんで。アンドリューと妻のレイチェルが、愛情表現としてお互いをちょっとずつ切りつけて血を流している場面で、「昔、頭の良い女の人が病気はメタファーではないって書いていたけど・・。」とか歌ったら、クスクス笑っている観客がそれなりに出現。で、
確かバックバンドのほうの人が「これは血じゃなくて、愛のメタファー。スーザン・ソンタグは死んだ。彼女の癌はメタファーが悪い方向に行っちゃったみたいで・・。お気の毒っす。」みたいなことを歌ったら、更に観客が大笑いしていたんです。これってIllness As Metaphor And AIDS And Its Metaphorsをネタにしてるんだと思いますが、少なくともこの歌詞に即座に反応して笑い始めた皆さんはタイトルと作者のことは知っていたということですよね・・・。

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~続く~


あ、Alex Timbersさん自身がサウスパークって言っとるわ。
by saffy114 | 2010-06-09 20:56 | Broadway Musicals | Comments(0)