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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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The Toxic Avenger (2)

この1曲目で、「携帯は切るな。きっと母さんに電話したくなるから。」とか、「ロビーで正看護婦がトランキライザー銃を持って待機している。」とか、「今日はインターミッション無しの8時間公演。」とか言ってました(笑)。確かにインターミッション無しですが、公演時間は1時間半~2時間弱だったと思いますので、ご安心を。


「細かく内容を書いた作品は、日本版上演がある」というジンクス(勝手な思い込み?)があるので、この作品、徹底的な馬鹿馬鹿しさが気に入ったので、ネタばれ大有りで話の流れを以下、えんえんと書いちゃいます。

地図を見なくても、臭いをたどれば辿り着く、汚い空気のNJ(笑)のTROMAVILLEという町。急にさらに悪臭がひどくなったが、それは美しい人々(笑)が住むマンハッタンからの放射性廃棄物がこの町に運び込まれたから、らしい。主人公、Melvin Ferd the Third君は、憧れの盲目(←おっそろしい携帯電話の事故のせいらしい)のセクシー美女(←いろんな意味でユルい感じではあるが・・)にして司書であり、そして勤務中にエロ小説の口述筆記もしているSarahが勤める図書館で、この放射性廃棄物を扱った会社の経営者がTROMAVILLEの市長であることを知り、市長に抗議しに行く。
一方、「カスみたいな町」TROMAVILLEの女性市長、Mayor Babs Belgoodyは、賄賂で動く腐敗政治家で、市長室の壁面はキャッシュをしまっておく隠し金庫だらけ。こういう腐敗体質も、自分が「Jersey Girl」だからだって歌ってました。Melvinの直訴に対し、直接来るな、メールしろ、メールしろと追い払おうとした市長でしたが、図書館に隠して盲目の司書を雇い、誰にも見られないと思っていた自分の会社の秘密データをMelvinが口にしたので、彼を市の相談役?に起用する、とかなんとか言って丸めこみ、後に町のゴロツキを呼びだし、金をやってMelvinを始末しろと命令。Melvinは、廃棄場でゴロツキ二人組に襲われ、調査をやめろと脅され、そのうえ放射性廃棄物のドラム缶の中に突き落とされてしまう(Get the Geek)。まあ、実は、ゴロツキその一が、十分脅したから解放してやれという意味で「もう放せ。」と言ったのを、ゴロツキその2が「手を放してドラム缶の中に落っことせ。」と誤解して、こういうことになった・・・ようです。
で、そこにSarahが白い杖をぶん回しながら通りかかり、ゴロツキ二人に襲われかけ、あわや・・というその時・・・・「このバカヤロー。痛かったじゃないか!!」みたいな決めゼリフ(?)を言いながら、Melvinがドラム缶から浮上してきます。もともとはメガネをかけたひ弱そうなNERD君だったのが、放射能のせいで怪力ミュータントに変身!体格はマッチョに変身。ただし緑色の蛍光を放つゲル状物質に被われ、顔は溶けて変形し、左の眼球が飛び出していますが。で、この新生Melvin=TOXIC AVENGER、サラが襲われているのを見て怒り爆発、ゴロツキ二人をボコボコにする・・・のを通り越して、バラバラにしちゃいます(Kick Your Ass)。この場面は、もう実に悪趣味で(笑)笑うしかないです。腕やら内臓やら、脚やら、生首やらがびゅんびゅん舞台を飛んでいきます。しかも、EVIL DEADみたいにいかにも偽モノ、というものではなくて、けっこうリアル。なるほど、それでProsthetics designerというのがクレジットされているわけね・・と納得。でも、特にゴロツキ役担当のお二人の役者さんの芝居の仕方のおかげでしょうか、そんなにグロくなく、思わず笑っちゃう感じになってます。このお二人、今バラバラにされたと思ったら、あっという間に警官の姿になって登場、無線の口マネをしながら、事件を通報していました。

Melvinはサラを彼女の家に運びます。彼女はMelvinとTOXIC AVENGERが同一人物だと気付かず、彼を、あまり入浴しないフランス人のマッチョだと思いこみ、フランス版ベーグルのクロワッサン(笑)を一緒に食べましょとか、TOXIEって呼んでいい?とか、そんなことを言ったりしてまして、で、女友達に新しい彼氏候補について電話しまくります(My Big French Boyfriend)。この電話の相手をGreenさん、Saldivarさんが女装して担当してました。特にGreenさんの女装やしぐさが妙にハマってまして、笑えた。

TOXIEは一人佇み、Thank God She's Blindと歌っている途中・・・教会にでも行くような服装かつ胸が極端に垂れた(←そういう扮装)アフリカ系の老女が暴漢に襲われます。が、TOXIE,気にする素振りナシ。Greenさん演じる老女が、「助けて。」と言っても、「僕、巻き込まれるわけにはいかないんで。」と断るTOXIE(サラが非暴力主義なんです)。「でも、私、こんなに年取っているのよ!」と老女がさらに言うと、確か、ここでTOXIEが仕方無いなという感じで暴漢に一撃。で、それに乗じて老女が「あんたの母さん、あんたに年寄りにちょっかい出すなって教えなかったんかい!」と言いながら暴漢を逆に殴りつけていました。
TOXIEは自宅に帰り、洗面所で母親Ma Ferdと遭遇、放射性物質のせいでこんな姿の怪力ミュータントになっちゃったんだ、と母親に説明。さぞ驚くと思いきや・・・・母さんは、うざったそうに「メルビン、あんた、どんどん父親に似てくるわね。」と言い放つ(笑)。「せめてその飛び出した左の眼を元に戻せないもんかい?」とか言ってました。で、「母さん、なんでいつも母さんは僕の話を全然聞いていないんだ!」「メルビン、あんたには前から失望させられっぱなしだよ。」などと心温まる親子の会話の中で、メルビンは暴漢を二人殺し、さっきも小さなおばあさんを襲った奴を殺した、と母親に告白しつつ、人々に知られたらどうしよう・・と心配していると、母さん、「あんたに会っても死ななかった人が一人はいたってことだね。ま、きっと、おばあさんは喋りゃしないわよ。」と。
ですが!おばあちゃん、記者会見で、思いっきり世間にTOXIC AVENGERのことを話しちゃいます(Big Green Freak)。


~続く~
でも、なんでこんなおバカ作品に私は労力を費やしているんだ??
by saffy114 | 2009-06-22 23:07 | Broadway Musicals