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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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"Spring Awakening” 春のめざめ(1)

劇団四季の「春のめざめ」、日本語版"Spring Awakening"。
自由劇場にて、5月13日の13時半の回,5月23日17時半の回、5月27日の18時半からの回を見ました。

出演は、
ベンドラ(Wendla) 林 香純(5/13,5/23,5/27)
マルタ(Martha) 撫佐仁美 (5/13,5/27) 勝間千明(5/23)
テーア(Thea) 有村弥希子 (5/13)岸本美香(5/23) 浦壁多恵(5/27)
アンナ(Anna) 松田祐子(5/13) 松田祐子(5/23) 玉石まどか (5/27)
イルゼ(Ilse) 金平真弥 (5/13,5/27) 石塚智子(5/23)
メルヒオール(Melchior) 柿澤勇人 (5/13,5/23,5/27)
モリッツ(Moritz) 厂 原時也(5/13,5/23) 三雲 肇(5/27)
ハンシェン(Hanschen, Rupert) 一和洋輔 (5/13,5/27)  南晶人(5/23)
エルンスト(Ernst/Reinhold) 竹内一樹(5/13)  伊藤綾祐(5/23,5/27)
ゲオルグ(Georg/Dieter) 白瀬英典 (5/13,5/23,5/27)
オットー(Otto, Ulbrecht) 加藤 迪 (5/13,5/27) 玉井晴章(5/23)
   
大人の女性(Adult Women) 中野今日子 (5/13,5/23,5/27)
大人の男性(Adult Men)  志村 要 (5/13,5/23,5/27)

Ensemble 
玉石まどか 勝間千明 伊藤綾祐 南晶人(5/13) 、玉石まどか 有村弥希子 一和洋輔 竹内一樹(5/23)
岸本美香 勝間千明  南晶人 玉井晴章(5/27)

Music Duncan Sheik
Lyrics Steven Sater
Book Steven Sater
Directed by Michael Mayer
Choreographed by Bill T. Jones

日本語版歌詞・台本 劇団四季文芸部
演出協力 浅利慶太
演出補 横山清崇
演出助手 由水 南  宇垣あかね
音楽スーパーバイザー 鎮守めぐみ
振付補 ジョアン・M・ハンター
照明補 アーロン・スポラー
衣裳補 マイコ・マツシマ

開幕2週目にまず見て,その翌週、翌々週にも見てきました。
う~ん、四季で上演ということで、こうなるんだろうなあ~と事前に予想していた通りだった部分と、想像を超えたスゴさだのう(良い意味でなく・・)という部分とがありました。

この四季版Spring Awakeningは、BW版を見たことがあるか、事前にBW版のサントラを聞いたことがあるか、英語版の歌詞をそれなりに理解できる程度に英語を解するか、オルタナ系ロックが好きか、Wedekindの原作戯曲を読んでいるか、ミュージカルナンバー、特に日本語版のミュージカルナンバーって劇場の外で聞くとこっぱずかしいモノが多いなあと時々感じるか、日本語のミュージカルナンバー(レミゼ、キャッツ、ファントム,ミス・サイゴンetc)のCDを聞いているところを他人に見られたらちょっと気まずいなあと感じているか、児童向け系ミュージカルは正直言ってチケットを貰ってもあまり行きたいとは思わないか・・・によって感想はかなり違ってきそうです。
上記の事項に対する答えにYESの数が多いほど、四季版への点数が辛くなると思います。

四季版、BW版をほぼ踏襲していました。装置、衣装、振付はBWとほぼ同一でした。演出もおおまかには同一ですが、改変している場面・ナンバーがあり、また何故かBWで観客にウケていたセリフがいくつかカットされていました。
1幕のメルキーとモリッツの煙草シーンが無かったり、2幕のWhisperingで、WendlaだけでなくMelchiorが一緒に歌っていたり(BWではWendlaのソロだったと記憶しています)、施設を脱走したメルキーからWendlaに宛てた手紙をgirlsが読んで、"Poor Melchior..." "Poor Wendla!"というやりとりがある場面、なぜかこの後、四季版ではgirlsの誰かが(マルタだったかな?)「ベンドラはメルヒオールのことが好きだったの?」と言い、イルゼが「もうその答えを知ることはできないわね。」と答える、というやりとりが追加されていたり・・などの改変があります。
また、1幕でハンシェンがエルンストに一緒に帰ろう、と声をかけるところで、BW版だと「ホメーロスについて語り合おうよ。それからアキレスとパトロクロスについても・・・。」とかハンシェンが言うんで(笑)、観客がかなり笑っていたのですが、日本版は「一緒に今日の復習をしよう。」で終わっちゃった。あれれ。
モーリッツはBW版だと、メルキーがくれた「図解」のせいで、女性の脚だけでなく、◎△◆の悪夢まで見るようになる(苦笑)のですが、日本版はこの解剖学的用語は避けて、近所ですが別の部分の呼称に置き換えていました。なんで変えたのかなあ。ここも爆笑だったんだけどな。たぶん、◎△◆だと生々しいからなんでしょうが、これだからこそ面白いんだと思いますけどね。


自由劇場はセリというか、舞台の下のほうは使えないのでしょうか、メルキーが放り込まれた更生施設で、他の少年たちが皆で××して誰が命中させるかのゲームをしている場面、BWではセリを下げてやっていたと思いますが、四季版は舞台上でした。また、墓場のシーンでも、BWではMoritzとWendlaはセリというか、舞台の床面より下から階段を上って来た感じで登場していて、地中から甦ってきた雰囲気があってGhostっぽかったのですが、四季版は舞台後方から歩いて登場しました。
(これ、韓国版も、もしかしたら四季と同じになっちゃうんですかねえ。以前XANADUを見た劇場での上演ですが、XANADUで女神たちがセリで登場しなかったっていうことは、あの劇場もセリは無いのかなあ~。もしそうなら、できれば工事して最後の墓場の場面は地面から登場してほしい・・。)

などなどの違いはありますが、四季版がBW版をほぼ踏襲してくれたのは有難かった、と思います。
(私は、翻訳上演はオリジナル版を踏襲した演出・装置でやって欲しいと思っています。特に、自分がオリジナル版を見に行くことができなかった舞台の翻訳上演はオリジナル版を踏襲した演出でやって欲しいんですよね。翻訳上演と、オリジナル版のサントラや舞台写真などを頭の中で合成して、おそらくオリジナル版はこんな感じだったのだろうか・・・と想像するという利用法があります。また、そうであれば、例えキャストの歌や演技が「ありゃ~」でも、オリジナルのサントラを頭の中で再生したりして対処(?)できますので。)

また、出演者に声が良い人が多く、皆さん歌が「上手い」ことも良い点でしょう。なぜ「上手い」と"かぎかっこ"付きなのかと言うと・・・上手いのは上手いのですが、この演目に合った歌い方であったかというと、正直言うと答えはNOだった方が多かったから、です。
でも、音程がとれない!なんていうことは無かったので、まずは良い点として挙げておきます。
それから、キャストの中ではMelchiorの柿澤勇人さんが健闘していたと思う。

ですが・・・。
特に5月13日の公演がそうだったのですが、セリフのいわゆる四季独特の「開口調」がことに強烈でした。まさか、この作品まで強烈な四季節で突っ走るとは。さすがに、この演目の場合はちょっとナチュラルさを加味する方向でやるんじゃないかなあ・・・と思っていたのですが。外れた。
詠唱でもしているようなセリフ回しなんで、非常に不自然というか人工的に聞こえます。なんとかして!!
Melchiorの柿澤勇人さんは比較的自然でしたが、アダルトを含めその他のキャストはかなりキツいです。特に、Totally fuckedで、OttoのBut the things that makes you really jump?Is that the weirdest shit is still to come....に該当するあたり、この部分をですね、強烈な開口調で、しかもスローテンポで言うんで、かなりヘンです。変えてほしい!

振付、BW版とほぼ同様なのですが、かなり印象は違います。やはり、四季の方々のように、ある程度以上のダンスの訓練を受けている人の場合は、かえってこの振付は似合わないというか、やりにくいのでしょうか?きちっ、きちっとしすぎていたり、カウントをとってびしっと動いている感じが強かったり、「体の中心を意識!」みたいな癖が抜けてないっぽいな~、という感じだったり、開脚が大きすぎてちと不自然だったりetc,なんだかニュアンスがBW版とは違っているよな~という場面が結構多かったです。


~続く~
Commented by tomokot2 at 2009-06-05 06:59
ご無沙汰しています。ぺ猫です。いつも楽しく読ませていただいています。
私は今回がSA初体験で、ほとんど知識なしで観に行ったのですが、おっしゃっていること、すごく分かる気がして思わずコメントさせていただいちゃいました。私は数人の方たちと一緒に観に行きましたが、クビを傾げたくなるような場所、何か違うよねという部分などはだいたい共通してるようですね。
こんな言い方は失礼と思いますが、アレを3回もご覧になったということは、この作品自体に特に思い入れがおありなのですねぇ。BW版、観てみたかったです。。。。
続きのレポ、楽しみにお待ちしていまーす。
Commented at 2009-06-05 22:01 x
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Commented by saffy114 at 2009-06-05 23:29
tomokot2さま:お久ぶりです!
レビュー、拝読させていただきました。私も、ぺ猫さまとほぼ似た感想をもったようです。
BW版、かなり気に入ったんです。私の場合、ストーリーがどうだとかではなく、「スタイル」に惚れた、という感じ、でしょうか。なんで、余計に四季版には違和感があるのかも。
BWで二回見たんですが、可能ならもう何回か見たかったぐらいですし、韓国版もすでにチケットおさえていただいた状態なので、やはり国内で、気軽に行ける距離で上演となれば、気に入らない点がどれだけあろうとも自分の国のプロダクション、やはり他国バージョンと同じくらいの回数は見に行かなきゃ、という妙な義務感もあります(笑)。
Commented by saffy114 at 2009-06-05 23:34
06-05 22:01 の鍵様:
楽しんできて下さい!
年齢層は広いと思いますよ。私が見た時は、ちゃんと中年の方もいらっしゃいました。
購入時に伝えられた注意点を順守すれば、大丈夫なのではないでしょうか?皆さん色々でしたよ。
どうも黒っぽいパーカーが準備されているようです。本来は防寒用に貸し出しているのでしょうが、アウトな色調の服装だと、それを着させられるのかも??
ただ、咳が止まらなかった方が、2幕開始前に追い出されていたのは目撃しました。
Commented at 2009-06-06 23:15
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Commented by saffy114 at 2009-06-07 02:03
23:15 の鍵様:
どんな条件の劇場でも上演可能にするためには、仕方ないんでしょうね~。
日本のカーテンコール、えらく長いですよね。舞台の出来不出来に関係なく長いというか・・。お客さんも、あれ、まだやるの?という顔をしながらも周りもやってるし・・という感じで拍手している時もありますし。
昔(っていうか90年代後半~2000年代前半?)はここまでしつこいカーテンコールじゃなかったと思うのですが。
私は、purple summerからすでに笑顔全開だったのが、かなり違和感がありました。
SSだと、そういうところもわかっちゃうんですね~。
Commented at 2009-06-07 17:34 x
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Commented by saffy114 at 2009-06-09 14:10
06-07 17:34 の鍵様
Wendla,四季の会報に素の写真が出ていたのですが、それだとかわいいんですよ!なのに、舞台だと・・・・・。。
ウィッグが似合ってないような気がします。素顔より老けて見えている!冒頭の場面、ちょっと厳しいですよね(私は「これはオペラだ。」と暗示をかけました)。BW側と相談して、オリジナルのニュアンスを残しつつ衣装のデザインをちょっといじるとか、だめなのかなあ・・・。ちょっとデザインが違えば、また印象が違うんじゃないかと思うのですが・・・。
Commented at 2009-06-09 22:35 x
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Commented by saffy114 at 2009-06-10 12:48
06-09 22:35 の鍵様:
演出は四季が改変した部分以外はおおよそ四季版と同じなんじゃないかなあ、と思ってます。韓国もBW版準拠のはずですし。
でも、「印象」はだいぶ違うものなりそうな気がしますね。
1幕最後の、観客の反応が心配(笑)。悲鳴とか響きわたるんじゃないかと・・・・。「洗濯」でガンホさんが殴られた場面でさえ悲鳴が上がってましたし、XANADUでも主演俳優のキスシーンで悲鳴が上がっていたし・・・・。
Commented at 2009-06-11 20:42 x
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Commented by saffy114 at 2009-06-12 14:13
06-11 20:42の鍵様:
どうなんでしょうね~、客層。あっ、釜山でHEDWIGを見たとき、おばあさまたちのグループを見かけましたよ!
中規模の劇場でこれだけの期間の公演をするなら、幅広い年齢層の観客が来てくれないと厳しいんじゃないかなあ・・・・。
日本の場合、旧制中学出の世代や、新制高校になって間もない時期に学生だった世代の高学歴の方々、ドイツ文学好き、もしくは知識豊富な人が多いですよね?韓国はどうなんでしょう??もし同じような現象があるなら、彼らもターゲットにしたらどうかな~、なんて思ったりします。
by saffy114 | 2009-06-04 23:23 | Japanese Musicals | Comments(12)