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ミュージカル(国内、ブロードウェイ、ロンドン、)海外ドラマ、映画について。最近、韓国ミュージカルにも目覚めました。


by saffy114
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Thrill me〈쓰릴 미〉2009 강필석カン・ピルソク×김산호キム・サンホ(3)

Nathan役の강필석カン・ピルソクさん。
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品が良い、知的で繊細そうな顔立ちの2枚目でいらっしゃるピルソクさん。
今回は、相手役の산호さんが非常に大柄なため、필석さんが相対的に華奢でかわいらしく見えていました(過去の舞台を見た印象では、大変スレンダーではいらっしゃいますが、小柄とは言えないような気がするんですけども)。
ピルソクさんって、基本は「悩める2枚目」路線が似合うんでしょうが、時々やけにかわいい表情をするのも女性たちの萌えを誘っているような気がしています。が、今回は細かい表情までは観察できなかったので、そのへんがどうだったのかは今回はわかりませんでした。どうだったんでしょ。
ですが、とりあえず今回も、お~相変わらずクラシックな2枚目だな、眼鏡も似合うぞ!という感じでしたよ。

で、今年もキャラクター的には07年のピルソクNathanをほぼ踏襲していたような印象でした。結構気が強そうというか、何事においても意志堅固っぽそう。同時に、プライドも高そうで、また激しい一面を持つ感じのキャラクターだったように思います。でも、07年版のほうが(私が見たのが07年の楽日だったからかもしれませんが)激しさがほとばしりまくっていたような気がします。07年は感情の起伏がすんごく激しそうなキャラだったのですが、今年は07年版と比べると起伏はやや抑えられた感じだったような。
その代り、頭が切れそうな雰囲気が今年のほうが強かったかな。
この人のネイサン、一番IQ高そうに見えますよね。ノートなんぞとらなくても、あまり練習問題などをがりがりやらなくても、しっかり点数取っていきそう、というか。で、相手役のサンホさんRichardが、どちらかというと普通の学生的雰囲気なので、な~んとなく,このネイサンにとっては実はリチャードなぞ御し易かろう、
という感じも時々ありましたが、一方で、逆にお二人の体格差のために、見た目リチャードがネイサンを圧倒する感じもあり、そういう意味で二人の関係のバランスみたいなものの印象が場面場面で結構違ったような気がします。

歌に関してですが、ピルソクさん、熱が入るあまりでしょうか、今回は時々歌い方に癖が強く出ている部分がありました。歌い始めの音が喉に力が入った破裂音?風になるというか・・。Whyの여러번・・・という部分の여の音などがそうだったような記憶が(この部分だけじゃないですが、これが一番記憶に残っているもので)。
ですが、基本的には相変わらず上手です。ただ、今回は、「歌」としての歌、というより「芝居」としての歌、として、音の伸びや響きを多少犠牲にして歌っている感じの部分も結構あったと思う。
あとJust lay lowの내 안경~!!という部分をオクターブ上げて歌っていました。07年に見た時も、A Written Contract の最後の音をちょっと変えて不協和音にして歌っていらっしゃった記憶がありますが、結構その時の勢いで色々試したりしていらっしゃるのかしら?


今年の公演は、A Written Contractの血でサインする場面が、どちらのペアのバージョンもちょっと面白い&かわいいですね。サンユンnathanが速攻で腕をひっこめるさまもなんとも言えないものがありましたが、ピルソク×サンホ版もなんだか笑えてかわいいです。ピルソクnathanは、Richardに手を掴まれたら、全身で逃げてましたよ。2回目、しっかり手を掴まれて結局指先を切られちゃいますが、ピルソクnathanはすっごい逃げ腰でした。脚をばたばたさせて逆方向に逃げようとしていたようです。

冒頭の仮釈放委員会の場面では、ピルソクnathanはややシニカルな感じですね。
7回目・・というセリフのあたり、諦めたような溜息と共にというか、鼻で笑うような感じもあって、どうせ釈放なんぞする気ない癖に、またこんな時間の無駄を・・・と思ってそうです。新聞は販売部数のためなら何でも書きますよ!みたいなセリフの部分は、07年はすっごいムキになって反駁する感じだったのですが、今年は、ちょっと突き放すような感じで強く言うという感じかな。
ネイサンが「本当の理由」を語り出す、というか、最初のナンバーのwhyを歌い出すあたりの芝居など、表情とか動作がやはり上手いですね。心境の微妙な変化みたいなものを見せていたような気がします。

最後の仮釈放委員会の場面の、「彼はあなたの近くにいるべき人間ではなかった。そうしたらあなたの人生は全く違うものだったろう、そうではありませんか?」というようなことを問われて「はい。」と答えるところ、ピルソクさんのネイサンは、少し間があって「はい。」と答えていましたが、なんか複雑なニュアンスの「はい」だったような。本当はそうは言いたくないのかな~、というような感じでした。

今回は、3月末に見たチョン・サンユンさんのネイサンがユニークでインパクトが強かったぶん、ピルソクさんネイサンの印象が私にとってはちょっと薄くなっちゃったような気がします。たぶん07年に見たピルソクさんネイサンがかなり強烈だったのに比べると、今回はそれに比較するとちょっと抑え気味だったから、というのも一因かな~。でも、やはりピルソクさん上手いです。ウヒョンさんとの組み合わせでも見てみたいな~と思いましたが、それはさすがに諦めました(笑)。


ええと、この作品、日本で上演されるらしいという噂もあるようですが、今回の公演を見て改めて感じたのは、この作品は舞台までの距離がとても近い小劇場で上演すべきだということ。
それから、歌が隙なく上手い(変な表現ですが・・)出演者じゃないと、かなり作品の印象が違ってしまいそうだな~、ということ。

今回の劇場のThe stage,小さい劇場ではありますが、1階の後部座席は舞台までの距離がそれなりにあるので、後方だと細かい表情や動作などまではちょっと観察しにくいです。やはり細かい演技のニュアンスまで伝わりにくいですね。そうすると、どうしても舞台のインパクトが若干薄まってしまうようです。
昨年の劇場のチュンムのブラックの場合は、最後部の座席でも舞台までの距離はかなり近いので、登場人物同士の細かい感情の流れや表情の変化などが見てとれたのですが。まあ、チュンムのブラックはコの字型の座席配置なので、死角になる場面が多く、それはそれでストレスにはなったのですけど(笑)、この作品の場合はチュンムのブラックぐらい客席と舞台が近いほうが良いですね。
The stageは死角は無いですし、前方座席との高低差もそれなりにあるので、舞台自体は見易かったです。これはいいことなんですけど。

また、初演のときのジョンハン×ムヨル版などは、うわっ、歌上手すぎ、とりあえず歌を聴くだけでもはるばる来た甲斐があったよ(涙)という感じでしたが、今回のピルソク×サンホ版は歌に関してはその域までには達していませんでした。上手いのは上手いですけど、声の伸びとか響きがちょっと弱めの部分があったのと、癖が強く出ている部分が多かったので。ちょっと歌のレベルが(ほんとに少しなんですけど・・)下がると、それだけで舞台のインパクトがかなり違ってきちゃいますね。米国のどこかのプロダクション(西海岸だったような・・)が、
劇評でかなりボコボコにけなされているのを見かけましたが、確かに歌のレベルがかなり高くないと、単調に感じてしまう危険性が高い作品だな~とも思います。

もし日本で上演するなら、そのへん、ぜひよろしくお願いします・・。



あ、それから、김산호さんRichardについて一言褒め言葉追加。
Auf Wiedersehenの発音、歴代のrichardの中で一番上手でしたよ!

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ディオールのCMに出たんですね!?で、この王子様系のデザインの衣装はどういうコンセプトなんだ??
まあいいや。こんな感じのお方です。
今回の舞台は、ちょっとこのCMとはイメージ違いますけども。
歌も芝居も上手いですよ。私は特にSee what I wanna seeのPriestが良かったと思うなあ~。
Commented by Cheeze at 2009-04-23 12:02 x
YTにもあのCMが…필석さん本人は'salsa dance的な衣装'とおっしゃってました(爆笑)필석さんめっちゃ嫌がってますよ、あのCM(笑)
ドイツ語にはそんなに詳しくありませんけどAuf Wiedersehenの発音、하늘さんも結構よかったと思った記憶がありますね。
Commented by saffy114 at 2009-04-23 21:53
Cheezeさま:
salsa dance(笑)。そうも見えますよね。あはは、ご本人は嫌がっていらっしゃるんですか!確かに、ちょっと微妙ですよね~。もうちょっとスタイリッシュなCMにしてあげれば良かったのに。でも、天下のDiorのCMモデルになったってことは、とりあえず名誉なことですよね(?!)。
하늘さんの舞台もご覧になったんですね~。どんな感じだったんでしょう。彼のSAのErnst役、期待しております。
Commented by Cheeze at 2009-04-24 00:39 x
하늘さんのRichardを2回全部見ることができましたけど、本当によかったです。無意識的に鼻を触るとか、Nathanや子供を誘うために舌で音を出すとか特有の癖みたいなのを狙って演じていまして頑張って研究したな~と思いました。全体的には初演のRichardを思い出させるキャラクターでした。산호さんと比べるとより魅力的かも…それに本当にそのときの年齢代なんで少年でも青年でもない過渡期の感じが出てすごくよかったです。でも、風邪のせいなのか声量がちょっと微妙でしたね。まあUnderstudyですから仕方ないんでしょうか…もうちょっと公演回数が多かったら本当にいいRichardになれるような気がしたんで、正式スケジュールが2回だけなのが残念でした。若いからどうかなと思いましたが相当いいですね(笑)SAでもいい芝居見せてもらえると思います。
Commented by saffy114 at 2009-04-24 21:56
Cheezeさま:
そういえば하늘さんはまだかなり若いらしいですよね。大学生なんでしたっけ。実際に事件を起こした頃のレオポルド&ローブとちょうど同じ年代ですよね。そうですか~、良かったんですね!見たかったなあ。
SAの製作発表で歌っている画像を見て、あ、彼のErnst、いいかも、と思ったんです。そして、彼がSAの製作発表の画像で話していた内容が、韓国語の聞き取り能力が低い私にも理解しやすかったんですよね。っていうことは、おそらく明瞭で聞き取り易い声・話し方なのかな~なんて思ったんで、期待してます。
Commented by kore at 2009-05-03 00:42 x
ピルソクーウヒョン組で見てきました。なんと言っても二人のハーモニーが素晴らしかったです。失礼ですが、去年のウヒョンさんの歌い方は私の好みでなかったのですが、今年は何だろう・・・いい感じだったのです。「ジキハイ」を経て磨きがかかったのでしょうか?
Commented by saffy114 at 2009-05-04 00:14
koreさま:わ~、ご覧になったんですね。私はこの組み合わせはあきらめましたが、見たかったなあ。
ウヒョンさん、今年のほうが歌に癖がなくなっていたような気が私もします。J&Hの影響??
Commented at 2009-05-06 19:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saffy114 at 2009-05-06 21:38
05-06 19:58 の鍵様:
確かに、期待が大きすぎて、ハードルを上げすぎているのかもしれませんね(笑)。SEE WHATの時は、すんごく良かったですし。
우형さんの그、確かに무열さんの그のように性的魅力をガンガン発散している感じではなかったのですが、サンユンさんとのペアで見た時は、それがまた新しい解釈っぽくてなかなか良かったんです。なんていうのかな~、そういうセクシャルな部分でひかれあっているだけではない、かえって複雑な感情の絡み、みたいなものを感じさせていたような。この二人の組み合わせだからこそ、おきてしまった
事件、という感じを醸し出していたような気がします。
相手役との化学反応みたいなものも重要なのかな~。
Commented at 2009-10-20 14:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by saffy114 | 2009-04-22 23:29 | Korean Musicals | Comments(9)