The Far Pavillions
2006年 03月 04日
「The Far Pavillions」。 Shaftesbury Theatreにて、2005年、夏に見ました。出演者は大健闘していましたが、舞台装置や、演出、脚本がいまいちで、なんだかチャチな感じの作品になってしまっていました。植民地時代のインドが舞台で、セポイの乱かなにかで両親を亡くしたイギリス白人の男の子を、乳母が助け出して、2人ともインドのどこかのマハラジャの宮廷で暮らし始めて、そこのお姫様と幼馴染として育って、成長後男の子はイギリス軍に入隊して、それから、お姫様の父さんのマハラジャが結婚した後妻が実は敵のまわし者で、姫様は冷や飯を食わされて・・・みたいな、大河ドラマ的なストーリーを、2時間につめこんだので、駆け足みたいな展開。レ・ミゼのような廻り舞台を使った演出なのだが、なんか安っぽい。インドが舞台だが、舞台装置・美術もボンベイ・ドリームのような、インドらしい華やかさがないし・・。ただ、出演者の歌は素晴らしかった。とくに、悪役の後妻役の女性と、主人公の親友役の男性の声がよかった。せっかくいい出演者なのに、なんだかもったいないなー、という感じでした。