Zanna, Don’t !<자나, 돈트!> (6)
2009年 03月 21日
この方、以前XANADUのKIRA役でも拝見したことがありますが、コメディのセンスが良い、というか翻訳モノ系のユーモアを上手く見せるのが上手いのかも。容姿に恵まれていて、かつお笑い系の芝居も上手な方は貴重ですね。歌も上手でした。
여성전기황소타기(女子電気牝牛乗り!?)部の主将?としてRide'emで模範演技をする場面とか、学校ミュージカルのDon't ask ,don't tellのわざとらし~い芝居、面白かったです。안 되요、되요~、되요~っていうフレーズ、ばかばかしくて笑えた。
チェスの試合で怒鳴るRobertaに、あなたのそんなところが本当に可愛い❤、みたいなことを言うところなども、間が良くて面白かった。
Who's Got Extra Love? でKATEがI've got SAT's, ACT's, AP's, and GPA's and college applications・・という部分、韓国版では「ナントカ고사、カントカ고사、などなどなど・・・」と言ってたみたいですが、などなどなど・・という訳がなんだか面白かった。テストは「考査」なのかな?
ボスキャラ?仕切り屋?のCandiの우금지ウ・クムジさんとCandiのパシリ?しもべ?のBuckの김남호キム・ナムホさんのコンビ、これも結構面白かった。CandiのうしろをBuckがちょこちょこ・とことことついていくさまが笑えた。
Buck君、Candiの荷物持ちや、フットボールの試合の時はCadiの爪磨きまでしていました(笑)。
Buckが何か話しても、いつも横からCandiが口を出して横取りしちゃって、Buckは最後まで話せない(笑)。学校ミュージカルの演目を決める話し合いの時、やっと最後まで話せそうだったのに・・・・やはり途中でキャンディに話を横取りされて、「今度は最後まで話せそうだったのに・・・・・(落胆)。」と言ってたらしい場面とか、面白かった。
ですが、この話し合いが紛糾して教室が喧騒状態になったときに、Buckが大声で怒鳴って騒ぎをストップさせて、やっと話をさせてもらっていました(笑)。
Buck、この功績で(?)、Candiから「助演出」を任命されて喜んでいたのに、Candiが「助演出、知らないの?△&#●!!」と言うと、Buckが肩を落としてとぼとぼとCandiの後を歩いて行ってました。
これ、助演出が何だって言ってたのかなあ???あ~、もっと聞き取りが出来ればいいいのになあ。
最後のプロム場面でも、みんながZANNAに謝罪する場面でも、他の人達は「私がバカだった。」「僕がバカだった。」って言ってるのに、Candiだけは「Buckはバカなのよ。」と言ってましたよね(笑)。世界が変わってCandiとBuckはカップルになっていたようですが、こういうのは変わらないのね。
우금지ウ・クムジさん、顎をツンと上げてちょっと高慢な感じにしつつ、やや早口の前のめりな話し方で演じてまして、なかなか上手でした。김남호キム・ナムホさん、ちょこちょこCandiの後をくっついて歩くさまが妙にはまっていて面白かった。あの、実は~、最初、ABzのMarkと同一人物だと気付きませんでした。ずいぶん思いきった面白いヘアスタイルになさいましたね。
Fastというナンバーの前後の、ウエスタン風のカフェでのカフェのママ(?)と常連客らしきウエスタンなペアルック姿(笑)の男性二人組と次々に来店するZANNA,Steve,Kate、mikeらのやりとりもなんだか面白かったです。なぜか皆「アイスココア」を頼むのですが、そのたびに常連客が「どうしたんだい、友よ?もしかして、男性(女性)問題?」と必ず聞くんですね。で、カフェのママがかなりのハイテンションで「ゆっくり飲みなさいよ~。どんなに大変に見えることも全部解決するから。」みたいなことを言うんです。このルーティン化したやりとりが面白かった。
冒頭、Robertaの彼女のCarlaの浮気相手、ブルーとイエローのハイジ風ドレスの女の子がいましたが、あれって「スウェーデンからの転校生」ですか?
という感じで、面白かったです。私はかなり楽しめました。
ただ、英語版で見たことがある方などは、「笑い」という意味では若干惜しさを感じるかもしれませんね。あくまで推測ですが。韓国版のセリフを聞いていて、おそらく韓国版以上に、英語版は、ティーン向け映画・TVやミュージカルの知識etcを前提としたギャグだらけなんだろうな~、と思ったんですよね。やはり、そのへんを完全に翻訳するのは無理だろうなあと思うので・・。
でも、韓国版もいい線行ってたと思います。
イ・チンギュさんのZANNAも見たかったです。
プレスリハーサルだかトークイベントだかの画像で、イ・チンギュさんがMartin Guerreのナンバーを歌っていたのですが、これがなかなか良かったので。ちょっとマイナー作品のMartin Guerreを歌う人がいるというのも驚きでしたが、歌としては前半はやや粗削りながらも、曲が進むにつれ、明らかに曲の世界に入り込んで行っているのが見てとれて、お、この俳優さんは良いかもしれないと思ったんです。
あ、そうそう、この作品のナンバー、I Could Write Books、Do You Know What It's Like?などの歌詞は、作品の内容に沿って・・・だけでなく、なんとなく作者の個人的な思いが微妙に反映されているような気がしたんですが、どうなのかな。
面白い作品なので、日本でも上演してくれたらいいのに。この作品にBWでかかわっていた日本人の方がシアタークリエのプロデューサーらしいですよね?せっかくですから、ZANNAも上演してくれればいいのになあ。今上演中の作品やその前の作品よりは、ずっと面白いと思うんだけど。